永く着たいNigel Cabourn WOMAN Vol.10

2023.06.20

永く着たいNigel Cabourn WOMAN Vol.10

パンツ、シャツ、ジャケット、デニム。〈ナイジェル・ケーボン ウーマン〉を語る上で欠かせないこれらの定番品は、毎シーズンチェックされ、必要に応じてアップデートをしている。その定番品を愛する女性たちが存分に魅力を語る月間新連載「永く着たいNigel Cabourn WOMAN」。今月登場するのはモデルのKaiさん。〈ナイジェル・ケーボン ウーマン〉を愛して止まない理由と、 着こなし術を紹介します。

 

5POCKET JEAN -DENIM × Kai(モデル)

 

-5POCKET JEAN -DENIM (classic)-

 

1930年代、世界恐慌の影響で経営が悪化した西部の牧場では、東部の裕福な人々に夏の休暇を過ごしてもらう、「デュード・ランチ(Dude Ranch)」という観光牧場が流行しました。そこで働くカウガールに向けて作られたのが、世界初の女性のためのジーンズ。「5POCKET JEAN -DENIM」は、1930年代のデニムパンツからインスピレーションを得てデザインされた、ハイウエストのデニムパンツ。女性が履くことをコンセプトに、股上が深く、ワタリはゆったりと余裕がありつつも、裾にかけて緩やかにテーパードされたすっきりとしたシルエットに仕上げている。

 

MEETS -INTERVIEW-

 

Q.東京の街と、ゆったりとした静岡の暮らしの中でモデルとして活動を始めた経緯は?

14歳の頃にお声がけいただいたことがきっかけです。その時は、モデルの世界のことをまったく知らなかったので、先にモデルとして活動していた同級生の友達に相談したり、彼女の事務所の方からお話を聞いたりしているうちに、私もやってみたいと思うようになり、活動を始めました。

以前はお洋服に携わるお仕事に就いていて、そこで経験を積ませていただいた後に、モデルのお仕事を再開しました。振り返ってみると、人生の半分以上はファッションの世界でお仕事をしていることになりますね。

Q.モデルの仕事で、幸せを感じるとき、大変さを感じるときは?

撮影中に、スタッフの皆さんと作り上げていく世界観に、深く入り込んでしまう瞬間があります。その時は、時間を忘れてしまうほどドキドキします。それから、今はあまり機会がありませんが、ランウェイの前の緊張感、ステージに出る瞬間の高揚感も忘れられません。このお仕事をしていると、様々な業界の最前線でご活躍されている方々と色んな場所でご一緒できて、そのたびに気付くことがたくさんあり、とてもありがたいことだと思っています。



Q.これからの活動や目標を教えてください。

今年から拠点を静岡に移し、月に1、2回ほど東京に来る生活を始めました。新しい環境で自分から何が出てくるのか、どんなご縁があるのかなと思いながら、この先のことをあせらず、ゆっくり考えているところです。

まだ拠点を移して日が浅いのですが、静岡の暮らしは自然も人もとても豊かです。東京は、私自身が幼少の頃から過ごしていた場所なので、街や人の空気感がとても懐かしく感じます。今はこの東京と静岡の生活のリズムがとても心地よくて、バランスよく毎日をていねいに過ごしていけたらと思っています。


Q.Nigel Cabourn WOMANの印象は?

〈ナイジェル・ケーボン〉といえば、一貫してミリタリー、ワークウェアとヴィンテージのアーカイブからインスパイアされた、タフで経年変化を長く楽しめるイギリスのブランドだというイメージがあります。私は、背景にストーリーやこだわりがあるものも好きなので、〈ナイジェル・ケーボン ウーマン〉もそんなブランドのひとつです。実はナイジェル・ケーボン氏が来日したときにお会いしたことがあって。ミリタリー、ワークウェアのヴィンテージに情熱を持たれている素敵な方で、それがお洋服にも現れているなという印象があります。


Q.5POCKET JEAN -DENIMのお気に入りのポイントは?

5POCKET JEAN -DENIMは、ウエストにフィットして、しっかりとした厚みがありながらも柔らかくて、1年を通して履けるデニムですね。シルエットは、股上が深く、ほどよくテーパードが施されているので、すっきりとしたきれいな印象になります。長く履いていくうちに生まれるアタリや、経年変化を楽しめるし、コインポケットの刺繍もワンポイントになっていてお気に入りです。



Q.今日のコーディネートのテーマを教えてください。

ここ数年はシンプルなお洋服が好きで、黒やシックなカラーを選ぶことが多いんです。シルエットが気に入ればメンズのアイテムも着ることがあるので、どこかでボーイッシュになりすぎないようなバランス感を意識しています。今日も、全体的にすっきりとした印象でまとめながら、素材感だったりサイジング、フィット感で、少しやわらかいフェミニンな雰囲気をテーマにしました。



Q.これからは、どんな着こなしをしてみたいですか?

実は、いつかデニムやオーバーオール、オールインワンなどのカジュアルな印象のあるアイテムを、きれいに着こなせる人になりたいというのが、私のささやかな目標なんです。だからこのデニムも、カジュアルなスタイリングはもちろんジャケットにあわせてシンプルに履いてみたいと思っています。

東京に住んでいるときは、黒いお洋服を着ることが多かったのですがこれからは少しずつ、色味のあるものも取り入れてみようと感じています。


Q.あなたにとって「定番」とは?

自分にとっての心地いいものを集めていって、いつの間にかそれが私の定番になったら。

15歳の誕生日に買ってもらったモンブランの万年筆は、今も大切に使っていて、30代で石から選んでオリジナルで作っていただいたブレスレットは、毎日、身につけています。時間とともに私自身は少しずつ変わっていくけれど、そのときの気分や私の変化に合わせて、心地いいと感じるものを楽しみながら、それでも変わらないものも大切にして、心地よく過ごしていけたらと思っています。

 

Kai / モデル

 

14歳の頃スカウトされたことをきっかけに、モデル活動を開始。その後、ファッション関係の仕事も経験し、2023年に静岡に移住。モデル活動を継続しながら、自然豊かな環境で穏やかな日々を過ごしている。毎日のルーティンは、朝、コーヒーを淹れること。

 

-5POCKET JEAN -DENIM (classic)-

 

今回お伺いしたのは..

コンテンポラリーアート、フォトに関する国内外の書籍を中心に、アートグッズやマルチプルなども取り扱うブックショップ《ナディッフアパート》。インストアで行うイベントや、併設のNADiff Galleryでの企画展開催など、商品の販売に留まらない情報発信を行っている。

 

NADiff a/p/a/r/t(ナディッフアパート)
add:東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
tel:03-3446-4977
open:12:00-20:00 月休 ※月曜が祝日の場合は翌日
http://www.nadiff.com

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-Archive-

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