特集
MODERN WORKERS / NIGEL CABOURN THE ARMY GYM SEN...
「ナイジェル・ケーボン」が考えるモダンワーカーとは、“ワーク”と“ライフ”、その両方にスタイルを持っている人のこと。この連載では、国内のローカルエリアに焦点を当て、各地で活躍するモダンワーカーの日常に迫る。 今回の舞台は宮城県。2013年にオープンした「Nigel Cabourn THE ARMY GYM SENDAI STORE(ナイジェル・ケーボン・アーミージム仙台店/以下、仙台店)」のショップマネージャー、里舘 武を訪ねた。 視野を広げて、お客様のニーズに寄り添えるように “ファッション以外の話も知らないと、ダメだよ”。これは里舘が心に留める、地元の先輩からの教え。お客様それぞれの立場や仕事、趣味に寄り添った接客をするために、〈ナイジェル・ケーボン〉以外のことにもアンテナを張って、20年以上“接客”と向き合ってきた。 「独りよがりになってしまうので、洋服についてのうんちくは、お客様の様子を見てから話すようにしています。会話の引き出しを増やす意味でも、役に立つのが本や映画。最近は落語家の立川談春のエッセイ『赤めだか』を読んで泣けました」 年齢を重ねて、上品さと格式の高さを求めるように 里舘は「仙台店」のショップマネージャー。オープニングスタッフとしてブランド品を扱うユーズドショップから転職し、現在入社11年目だ。 若い頃は、奇抜なドメスティックブランドを好んで着ていた里舘。30代に突入してからは、カジュアルだけど品のいい服を着るように。そんな時に出会ったのが、〈ナイジェル・ケーボン〉だった。 「ナイジェル・ケーボンは入社前から憧れのブランドでした。念願叶って入社できた時、雑誌で見かけてカッコいいなと思っていたカメラマンジャケットを買いました。今でも大切な一着です」 「仙台店」は、仙台駅から南西方向に徒歩10分ほど歩いた東一番丁通り沿いにある。オープンは2013年、昨年末リニューアルを果たした。隣接するアメカジ系セレクトショップの「SPEEDWAY(スピードウェイ)」と店内でつながり、2店舗を自由に行き来できるようになった。 アンティークの什器を使用した店内には、「スピードウェイ」の主要ブランド、レザーシューズメーカー〈John Lofgren Bootmaker(ジョン ロフグレン ブーツメーカー)〉のデザイナーであり、2店舗のオーナーでもあるジョン ロフグレン氏が買い付けた、アーミーバッグやグローブなどヴィンテージグッズも並ぶ。ワイルドなディスプレイも仙台店ならではだ。 ショップは驚きや発見をお客様に提供できる場所 今どきネットでも簡単に洋服を買える。そんな時代のショップの役割とは何か。試着をしたり、生地感を確かめたり。実物に触れられるからこそ、発見や驚きがあると里舘は話す。 「ネットでは見向きもしなかったけど、実物を見たらカッコいいですねって、お客様からよく言っていただけるんです。ブランドとお客様のそうした出会いをサポートすることが、私たちの役目だと思っています」 昨年末には10周年を記念したイベントを開催。店内は、長年支えてくださったお客様で溢れ返った。そんな「仙台店」とお客様の関係を物語る、藍色のだるまを里舘はうれしそうに取り出す。...
MODERN WORKERS / NIGEL CABOURN THE ARMY GYM SEN...
「ナイジェル・ケーボン」が考えるモダンワーカーとは、“ワーク”と“ライフ”、その両方にスタイルを持っている人のこと。この連載では、国内のローカルエリアに焦点を当て、各地で活躍するモダンワーカーの日常に迫る。 今回の舞台は宮城県。2013年にオープンした「Nigel Cabourn THE ARMY GYM SENDAI STORE(ナイジェル・ケーボン・アーミージム仙台店/以下、仙台店)」のショップマネージャー、里舘 武を訪ねた。 視野を広げて、お客様のニーズに寄り添えるように “ファッション以外の話も知らないと、ダメだよ”。これは里舘が心に留める、地元の先輩からの教え。お客様それぞれの立場や仕事、趣味に寄り添った接客をするために、〈ナイジェル・ケーボン〉以外のことにもアンテナを張って、20年以上“接客”と向き合ってきた。 「独りよがりになってしまうので、洋服についてのうんちくは、お客様の様子を見てから話すようにしています。会話の引き出しを増やす意味でも、役に立つのが本や映画。最近は落語家の立川談春のエッセイ『赤めだか』を読んで泣けました」 年齢を重ねて、上品さと格式の高さを求めるように 里舘は「仙台店」のショップマネージャー。オープニングスタッフとしてブランド品を扱うユーズドショップから転職し、現在入社11年目だ。 若い頃は、奇抜なドメスティックブランドを好んで着ていた里舘。30代に突入してからは、カジュアルだけど品のいい服を着るように。そんな時に出会ったのが、〈ナイジェル・ケーボン〉だった。 「ナイジェル・ケーボンは入社前から憧れのブランドでした。念願叶って入社できた時、雑誌で見かけてカッコいいなと思っていたカメラマンジャケットを買いました。今でも大切な一着です」 「仙台店」は、仙台駅から南西方向に徒歩10分ほど歩いた東一番丁通り沿いにある。オープンは2013年、昨年末リニューアルを果たした。隣接するアメカジ系セレクトショップの「SPEEDWAY(スピードウェイ)」と店内でつながり、2店舗を自由に行き来できるようになった。 アンティークの什器を使用した店内には、「スピードウェイ」の主要ブランド、レザーシューズメーカー〈John Lofgren Bootmaker(ジョン ロフグレン ブーツメーカー)〉のデザイナーであり、2店舗のオーナーでもあるジョン ロフグレン氏が買い付けた、アーミーバッグやグローブなどヴィンテージグッズも並ぶ。ワイルドなディスプレイも仙台店ならではだ。 ショップは驚きや発見をお客様に提供できる場所 今どきネットでも簡単に洋服を買える。そんな時代のショップの役割とは何か。試着をしたり、生地感を確かめたり。実物に触れられるからこそ、発見や驚きがあると里舘は話す。 「ネットでは見向きもしなかったけど、実物を見たらカッコいいですねって、お客様からよく言っていただけるんです。ブランドとお客様のそうした出会いをサポートすることが、私たちの役目だと思っています」 昨年末には10周年を記念したイベントを開催。店内は、長年支えてくださったお客様で溢れ返った。そんな「仙台店」とお客様の関係を物語る、藍色のだるまを里舘はうれしそうに取り出す。...
Rocky Mountain Featherbed × Nigel Cabourn
- Rocky Mountain Featherbed × Nigel Cabourn - AW24先行予約会 【開催場所】@BUNKERIUM東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビルB1 【開催日時】2024年5月25日(土) 12:00 - 19:00(最終入場18:00) . . 「Rocky Mountain Featherbed」×「Nigel Cabourn」の全8型のフルコレクション、ジョージ・マロリーのエベレスト登頂100周年を記念し、英国で生産された「Limited Edision 5」、日本が誇る技術力を駆使し、生産された「OX'ed Silver」と注目のラインアップをお披露目いたします。 当日は入荷に先駆けまして、こちらのコレクションのアイテムの先行予約を承ります。 《Rocky Mountain Featherbed ×...
Rocky Mountain Featherbed × Nigel Cabourn
- Rocky Mountain Featherbed × Nigel Cabourn - AW24先行予約会 【開催場所】@BUNKERIUM東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビルB1 【開催日時】2024年5月25日(土) 12:00 - 19:00(最終入場18:00) . . 「Rocky Mountain Featherbed」×「Nigel Cabourn」の全8型のフルコレクション、ジョージ・マロリーのエベレスト登頂100周年を記念し、英国で生産された「Limited Edision 5」、日本が誇る技術力を駆使し、生産された「OX'ed Silver」と注目のラインアップをお披露目いたします。 当日は入荷に先駆けまして、こちらのコレクションのアイテムの先行予約を承ります。 《Rocky Mountain Featherbed ×...
MODERN WORKERS / I'NOVEL COFFEE
「ナイジェル・ケーボン」が考えるモダンワーカーとは、“ワーク”と“ライフ”、その両方にスタイルを持っている人のこと。この連載では、国内のローカルエリアに焦点を当て、各地で活躍するモダンワーカーの日常に迫る。 今回の舞台は宮城県。2022年にオープンしたスペシャリティコーヒー専門カフェ「I'NOVEL COFFEE(アイノベル コーヒー)」のオーナー、鈴木 麻美氏を訪ねた。 仕事を楽しんでいれば、自分もお客様も笑顔になれる 楽しみながら働く人の姿はカッコいい。鈴木氏も、そんな風に考えるひとりだ。 「楽しそうにドリップする人だなって、お客様から見てもらえるように、コーヒーを淹れたいです。あとは、無理に話しかけるんじゃなくて、笑顔でいるように心がけています。気難しそうな顔をしていたら、お客様も緊張しちゃうだろうし、私が笑うと、笑い返してくれる人が多くて、うれしいんです」 さまざまな人の想いを感じて、コーヒーを淹れていく 鈴木氏は、もともと保育士だったが、趣味のコーヒー好きが高じてバリスタの道へ。山形県のスペシャリティコーヒーショップ「side slide coffee(サイド スライド コーヒー)」で約2年間アルバイトをして、コーヒーのいろはを学んだ。 ちなみに、スペシャリティコーヒーとは、農園からカップまで、トレーサビリティが明確なコーヒーのこと。その味わい、香り、品質にも高い基準が設けられている。 「一杯のコーヒーができあがるまでに、たくさんの人が関わっているんだよって、山形のカフェのオーナーがよく教えてくれました。生産者がいて、焙煎する人がいて、ドリップをする人がいる。そんな当たり前のことに感動してから、何も気にせずに飲んでいたエチオピア産とかブラジル産のコーヒーが、もっと特別になりました。お客様にも、そんな経験を提供できるように、コーヒーをおいしく淹れたいです」 日常に寄り添う一杯で、誰かの物語も紡いでいきたい 「アイノベルコーヒー」があるのは、仙台駅から西に向かって12分ほど歩いたところ。コンクリートと木材を組み合わせた、クール×ナチュラルテイストの外観で、落ち着いた住宅街の風景によくなじむ。入り口の横には出窓が設けられていて、店内に入らずとも気軽にコーヒーをテイクアウトできる仕組みだ。 「店名の“I’Nobel”というのは、“私の小説”という意味です。この店は私の物語そのものですし、コーヒーを飲んだことがお客さんの思い出になってくれたらいいなって願いも込めています」 内装はいろとりどりの石を埋め込んだカウンターと、一枚板のベンチで構成されたシンプルな設計。甘く香ばしいコーヒーの香りが漂う、リラックスできる空間だ。 「お散歩の途中や通勤中など、ここに来ることがメインじゃなくてもいい。日常のちょっとした時間に立ち寄ってもらえるような、地域のお店になりたいと思っています」 「アイノベルコーヒー」のスペシャリティコーヒーは、程よい酸味とフルーティなー甘味を感じるスッキリとした飲み口だ。 コーヒー豆は、山梨県甲府市にある「AKITO COFFEE(アキトコーヒー)」が焙煎したケニア産のもの。コーヒーは浅煎り、ラテは中深煎りというように、飲み方によって焙煎度合いを変えている。 「深煎りの香りが際立つ華やかなタイプも好きですが、お店で提供するなら、浅煎りがいいなと思って。毎日でも飽きがこなくて、気軽にコーヒーを飲んでもらえるはずです」 “いつも通り”の一杯と服装で、お客様をお出迎え...
MODERN WORKERS / I'NOVEL COFFEE
「ナイジェル・ケーボン」が考えるモダンワーカーとは、“ワーク”と“ライフ”、その両方にスタイルを持っている人のこと。この連載では、国内のローカルエリアに焦点を当て、各地で活躍するモダンワーカーの日常に迫る。 今回の舞台は宮城県。2022年にオープンしたスペシャリティコーヒー専門カフェ「I'NOVEL COFFEE(アイノベル コーヒー)」のオーナー、鈴木 麻美氏を訪ねた。 仕事を楽しんでいれば、自分もお客様も笑顔になれる 楽しみながら働く人の姿はカッコいい。鈴木氏も、そんな風に考えるひとりだ。 「楽しそうにドリップする人だなって、お客様から見てもらえるように、コーヒーを淹れたいです。あとは、無理に話しかけるんじゃなくて、笑顔でいるように心がけています。気難しそうな顔をしていたら、お客様も緊張しちゃうだろうし、私が笑うと、笑い返してくれる人が多くて、うれしいんです」 さまざまな人の想いを感じて、コーヒーを淹れていく 鈴木氏は、もともと保育士だったが、趣味のコーヒー好きが高じてバリスタの道へ。山形県のスペシャリティコーヒーショップ「side slide coffee(サイド スライド コーヒー)」で約2年間アルバイトをして、コーヒーのいろはを学んだ。 ちなみに、スペシャリティコーヒーとは、農園からカップまで、トレーサビリティが明確なコーヒーのこと。その味わい、香り、品質にも高い基準が設けられている。 「一杯のコーヒーができあがるまでに、たくさんの人が関わっているんだよって、山形のカフェのオーナーがよく教えてくれました。生産者がいて、焙煎する人がいて、ドリップをする人がいる。そんな当たり前のことに感動してから、何も気にせずに飲んでいたエチオピア産とかブラジル産のコーヒーが、もっと特別になりました。お客様にも、そんな経験を提供できるように、コーヒーをおいしく淹れたいです」 日常に寄り添う一杯で、誰かの物語も紡いでいきたい 「アイノベルコーヒー」があるのは、仙台駅から西に向かって12分ほど歩いたところ。コンクリートと木材を組み合わせた、クール×ナチュラルテイストの外観で、落ち着いた住宅街の風景によくなじむ。入り口の横には出窓が設けられていて、店内に入らずとも気軽にコーヒーをテイクアウトできる仕組みだ。 「店名の“I’Nobel”というのは、“私の小説”という意味です。この店は私の物語そのものですし、コーヒーを飲んだことがお客さんの思い出になってくれたらいいなって願いも込めています」 内装はいろとりどりの石を埋め込んだカウンターと、一枚板のベンチで構成されたシンプルな設計。甘く香ばしいコーヒーの香りが漂う、リラックスできる空間だ。 「お散歩の途中や通勤中など、ここに来ることがメインじゃなくてもいい。日常のちょっとした時間に立ち寄ってもらえるような、地域のお店になりたいと思っています」 「アイノベルコーヒー」のスペシャリティコーヒーは、程よい酸味とフルーティなー甘味を感じるスッキリとした飲み口だ。 コーヒー豆は、山梨県甲府市にある「AKITO COFFEE(アキトコーヒー)」が焙煎したケニア産のもの。コーヒーは浅煎り、ラテは中深煎りというように、飲み方によって焙煎度合いを変えている。 「深煎りの香りが際立つ華やかなタイプも好きですが、お店で提供するなら、浅煎りがいいなと思って。毎日でも飽きがこなくて、気軽にコーヒーを飲んでもらえるはずです」 “いつも通り”の一杯と服装で、お客様をお出迎え...
MODERN WORKERS / 鹿落堂
「ナイジェル・ケーボン」が考えるモダンワーカーとは、“ワーク”と“ライフ”、その両方にスタイルを持っている人のこと。この連載では、国内のローカルエリアに焦点を当て、各地で活躍するモダンワーカーの日常に迫る。 今回の舞台は宮城県。2017年にオープンした蕎麦・甘味・日用品店「鹿落堂(ししおちどう)」のオーナー、兵藤 雅彦氏を訪ねた。 生まれ育った街に目を向けると、進むべき道が開けた 兵藤氏は、生まれも育ちも宮城県。奥羽山脈と太平洋に挟まれた自然豊かな地元の魅力を、食を通じて発信している。 「若い頃は田舎が嫌いで舶来主義だったんですが、歳を重ねて、肩肘を張って生きていたことに気が付き、宮城に興味が湧いてきました。ちょうどその時、地元を一番感じられるのが、自分にとって蕎麦だったんです。」 自分の内を磨くことで、スタイルが出来上がっていく 蕎麦職人になる前、兵藤氏は地元で有名なミュージッククラブのバーテンダーだった。20年以上、夜な夜なその場に集った洒落者たちとの会話を楽しんでいた。そんななか特に影響を受けたのが、古着店も営むクラブのオーナー。情熱的で人情深い彼のスタイルに憧れて、当時は兵藤氏も全身古着に身を包んでいた。 「ある日突然、オーナーが古着は女子ウケしないと言い出して、ギャル男スタイルに変わってしまって(笑)。ただ、徐々に不思議と彼のスタイルがカッコよく見えてきたんですよ。その時に、人間って最終的には中身なんだって学びましたね。」 蕎麦を食べた時の感動を、お客様にも感じてほしい 兵藤氏定番の地元での過ごし方は、宮城県の温泉地、鳴子のお湯に浸かること。蕎麦職人を志したのも、温泉で癒された帰り道。ふと立ち寄った蕎麦屋の十割蕎麦に感動したのがきっかけだった。 「十割蕎麦は、麺を噛んで香りや味わいを楽しむものだと思っていましたが、その店のものはツルッとしていて喉越しもよくて、麺を啜るたびに驚きました。それから、独学で蕎麦作りの研究を始めたんです」 「鹿落堂」の十割蕎麦は、兵藤氏が食べて感動した一枚を参考にしている。宮城県の山間部で栽培された蕎麦の実を、地元で採掘された安山岩の石臼で、ゆっくり時間をかけて粗挽きするのがこだわりだ。 手打ちされた蕎麦は、ズズズっと気持ちよく啜って食べたくなる滑らかな口当たり。塩、めんつゆ、薬味という風に、徐々に味付けを変えながら、素材本来の香りと味を堪能できる。 「私は旅先で、その土地で採れたものを食べた時に、一番喜びを感じます。だから、自分も宮城の素材を使った蕎麦を提供しているんです。人に喜んでもらうことが、私の喜びであり、それが働く上でのやりがいでもあります。」 歴史のある場所だから、モチベーションを維持できる 「鹿落堂」があるのは、江戸時代から続く老舗旅館の跡地。仙台市街を見渡せる鹿落坂のてっぺんで、近くには伊達家の御霊屋があり、そこでは武将たちが鷹狩りを嗜んでいたという。 2階建ての店内には飲食スペースのほか、日用雑貨の販売スペースやライブパフォーマンス用のステージもある。国道に面した東側は、全面が窓ガラスになっていて、太陽が登って朝日が店内に差し込む頃、兵藤氏は仕込みを始める。 「日々コツコツと妥協なく精進するのが理想です。たまにだらけそうになると、歴史を感じるこの店が、自分を奮い立たせてくれます。最近では、外壁に自生していた蔦が、店内まで伸びてきました。時間が経って、店が変わっていくのも楽しみのひとつです。」 惹かれるのは、デザインや機能に納得できるアイテム 「鹿落堂」のユニフォームは、自分たちで炭や藍を使って染めた鯉口シャツ。袖口が鯉の口のように窄まっていて作業がしやすく、着込むほどに変化する色合いも美しい。 蕎麦打ちのときに欠かせないのは、フランス軍用の白いエプロン。肉厚なヘリンボーン編みで、とても丈夫。膝下まで着丈があるから、蕎麦の打ち粉が舞ったとしても、服が真っ白に汚れない。 「蕎麦打ちは、スポーツのようなものなんです。体をたくさん使うので、パンツはゆとりがあって動きやすい方がいい。ナイジェル・ケーボンのカーゴパンツは、ゆるくテーパードしていて、リラックスシルエットでも、すっきり上品に見えます。履き心地が、とてもいいですね。」 理想の自分になれるより、今の自分に似合う服を着たい...
MODERN WORKERS / 鹿落堂
「ナイジェル・ケーボン」が考えるモダンワーカーとは、“ワーク”と“ライフ”、その両方にスタイルを持っている人のこと。この連載では、国内のローカルエリアに焦点を当て、各地で活躍するモダンワーカーの日常に迫る。 今回の舞台は宮城県。2017年にオープンした蕎麦・甘味・日用品店「鹿落堂(ししおちどう)」のオーナー、兵藤 雅彦氏を訪ねた。 生まれ育った街に目を向けると、進むべき道が開けた 兵藤氏は、生まれも育ちも宮城県。奥羽山脈と太平洋に挟まれた自然豊かな地元の魅力を、食を通じて発信している。 「若い頃は田舎が嫌いで舶来主義だったんですが、歳を重ねて、肩肘を張って生きていたことに気が付き、宮城に興味が湧いてきました。ちょうどその時、地元を一番感じられるのが、自分にとって蕎麦だったんです。」 自分の内を磨くことで、スタイルが出来上がっていく 蕎麦職人になる前、兵藤氏は地元で有名なミュージッククラブのバーテンダーだった。20年以上、夜な夜なその場に集った洒落者たちとの会話を楽しんでいた。そんななか特に影響を受けたのが、古着店も営むクラブのオーナー。情熱的で人情深い彼のスタイルに憧れて、当時は兵藤氏も全身古着に身を包んでいた。 「ある日突然、オーナーが古着は女子ウケしないと言い出して、ギャル男スタイルに変わってしまって(笑)。ただ、徐々に不思議と彼のスタイルがカッコよく見えてきたんですよ。その時に、人間って最終的には中身なんだって学びましたね。」 蕎麦を食べた時の感動を、お客様にも感じてほしい 兵藤氏定番の地元での過ごし方は、宮城県の温泉地、鳴子のお湯に浸かること。蕎麦職人を志したのも、温泉で癒された帰り道。ふと立ち寄った蕎麦屋の十割蕎麦に感動したのがきっかけだった。 「十割蕎麦は、麺を噛んで香りや味わいを楽しむものだと思っていましたが、その店のものはツルッとしていて喉越しもよくて、麺を啜るたびに驚きました。それから、独学で蕎麦作りの研究を始めたんです」 「鹿落堂」の十割蕎麦は、兵藤氏が食べて感動した一枚を参考にしている。宮城県の山間部で栽培された蕎麦の実を、地元で採掘された安山岩の石臼で、ゆっくり時間をかけて粗挽きするのがこだわりだ。 手打ちされた蕎麦は、ズズズっと気持ちよく啜って食べたくなる滑らかな口当たり。塩、めんつゆ、薬味という風に、徐々に味付けを変えながら、素材本来の香りと味を堪能できる。 「私は旅先で、その土地で採れたものを食べた時に、一番喜びを感じます。だから、自分も宮城の素材を使った蕎麦を提供しているんです。人に喜んでもらうことが、私の喜びであり、それが働く上でのやりがいでもあります。」 歴史のある場所だから、モチベーションを維持できる 「鹿落堂」があるのは、江戸時代から続く老舗旅館の跡地。仙台市街を見渡せる鹿落坂のてっぺんで、近くには伊達家の御霊屋があり、そこでは武将たちが鷹狩りを嗜んでいたという。 2階建ての店内には飲食スペースのほか、日用雑貨の販売スペースやライブパフォーマンス用のステージもある。国道に面した東側は、全面が窓ガラスになっていて、太陽が登って朝日が店内に差し込む頃、兵藤氏は仕込みを始める。 「日々コツコツと妥協なく精進するのが理想です。たまにだらけそうになると、歴史を感じるこの店が、自分を奮い立たせてくれます。最近では、外壁に自生していた蔦が、店内まで伸びてきました。時間が経って、店が変わっていくのも楽しみのひとつです。」 惹かれるのは、デザインや機能に納得できるアイテム 「鹿落堂」のユニフォームは、自分たちで炭や藍を使って染めた鯉口シャツ。袖口が鯉の口のように窄まっていて作業がしやすく、着込むほどに変化する色合いも美しい。 蕎麦打ちのときに欠かせないのは、フランス軍用の白いエプロン。肉厚なヘリンボーン編みで、とても丈夫。膝下まで着丈があるから、蕎麦の打ち粉が舞ったとしても、服が真っ白に汚れない。 「蕎麦打ちは、スポーツのようなものなんです。体をたくさん使うので、パンツはゆとりがあって動きやすい方がいい。ナイジェル・ケーボンのカーゴパンツは、ゆるくテーパードしていて、リラックスシルエットでも、すっきり上品に見えます。履き心地が、とてもいいですね。」 理想の自分になれるより、今の自分に似合う服を着たい...
Nigel Cabourn Woman SS24 Special Contents Vol.1
a stop point a LARGISH BLAZER HIGH DENSITY LINEN ¥61,600 1930年代の紳士用ブレザーをデザインモチーフにしています。当時のジャケットは男性女性物に関わらず、なで肩作りのものが多く存在していました。資料を辿ると、僧帽筋が発達していた為にそれに合わせたパターンだったことが分かりました。当時のヴィンテージの大切な “ らしさ ” だとNigel Cabourn Womanは解釈し、ブランドスタート以来拘りを持って、ジャケットやコートのパターンを起こしています。アイテム名であるLARGISHとはやや大きいという意味を持ち、その時代に男性が着用していたかのような、ゆったりとしたブレザーを着ることで、当時の雰囲気を感じてください。生地はタテ糸にウール、ヨコ糸に麻を使用したオックスフォード組織。洗いをかけることによって生じたウールと麻の縮率の違いにより、生地の表面に凹凸感が生 まれ、空気を含んだような軽さを演出しています。ゆったりとしたサイズ感なので、中に着込むことで長いシーズン着用することができます。パキスタンのハンド刺繍を採用した、取り外し可能なエンブレムバッジが付属しています。 OLD FRENCH BLOUSE HEMP POPLIN ¥41,800 1930年代のフランスと思われる紳士物のジャケットより。その年代の上着はなで肩です。これは男性、女性物に関わらず肩の傾斜がとても急なことに驚きます。でも実際にヴィンテージ資料をたどると、なで肩なのではなく、僧帽筋が発達していた為その体系に合わせたパターンであったことが分かります。今日、私たちがヴィンテージを着用すると、首の付け根が浮き上がる様に見えますがこの年代の上着を着る時の大切ならしさだと、Nigel Cabourn Womanは解釈してブランドスタート以来ジャケットやコートのパターンを起こしています。男性が着用していたかのような、このゆったりと大き目なブレザーでその時代の雰囲気を感じてください。高品質なリネンを原料に極めて高密度に織り上げたオリジナルファブリックです。織り上がった生地をゆっくり時間をかけてもみほぐし、膨らみと独特なシボ感が特徴的な加工を施しています。類稀な弾力と光沢が生まれ、さらっとした着心地の良さと上質な風合いが実現しました。 LONG&NARROW SKIRT HIGH...
Nigel Cabourn Woman SS24 Special Contents Vol.1
a stop point a LARGISH BLAZER HIGH DENSITY LINEN ¥61,600 1930年代の紳士用ブレザーをデザインモチーフにしています。当時のジャケットは男性女性物に関わらず、なで肩作りのものが多く存在していました。資料を辿ると、僧帽筋が発達していた為にそれに合わせたパターンだったことが分かりました。当時のヴィンテージの大切な “ らしさ ” だとNigel Cabourn Womanは解釈し、ブランドスタート以来拘りを持って、ジャケットやコートのパターンを起こしています。アイテム名であるLARGISHとはやや大きいという意味を持ち、その時代に男性が着用していたかのような、ゆったりとしたブレザーを着ることで、当時の雰囲気を感じてください。生地はタテ糸にウール、ヨコ糸に麻を使用したオックスフォード組織。洗いをかけることによって生じたウールと麻の縮率の違いにより、生地の表面に凹凸感が生 まれ、空気を含んだような軽さを演出しています。ゆったりとしたサイズ感なので、中に着込むことで長いシーズン着用することができます。パキスタンのハンド刺繍を採用した、取り外し可能なエンブレムバッジが付属しています。 OLD FRENCH BLOUSE HEMP POPLIN ¥41,800 1930年代のフランスと思われる紳士物のジャケットより。その年代の上着はなで肩です。これは男性、女性物に関わらず肩の傾斜がとても急なことに驚きます。でも実際にヴィンテージ資料をたどると、なで肩なのではなく、僧帽筋が発達していた為その体系に合わせたパターンであったことが分かります。今日、私たちがヴィンテージを着用すると、首の付け根が浮き上がる様に見えますがこの年代の上着を着る時の大切ならしさだと、Nigel Cabourn Womanは解釈してブランドスタート以来ジャケットやコートのパターンを起こしています。男性が着用していたかのような、このゆったりと大き目なブレザーでその時代の雰囲気を感じてください。高品質なリネンを原料に極めて高密度に織り上げたオリジナルファブリックです。織り上がった生地をゆっくり時間をかけてもみほぐし、膨らみと独特なシボ感が特徴的な加工を施しています。類稀な弾力と光沢が生まれ、さらっとした着心地の良さと上質な風合いが実現しました。 LONG&NARROW SKIRT HIGH...
MODERN WORKERS / AWARE
「ナイジェル・ケーボン」が考えるモダンワーカーとは、“ワーク”と“ライフ”、その両方にスタイルを持っている人のこと。この連載では、国内のローカルエリアに焦点を当て、各地で活躍するモダンワーカーの日常に迫る。 今回の舞台は宮城県。2022年にオープンしたラーメン店「aware(あはれ)」のオーナー、伊東剛氏を訪ねた。 自分の好みを知っているから、やりたいことが見えてくる 伊東氏のポリシーは、自然体の自分でいること。そのために、“なんだかいいな”という感性に従って好きなものを選び、生活に取り入れていく。アートやファッションなど、趣味のジャンルも幅広い。なかでも強く惹かれたのが、ラーメンだった。 「小学生のころからラーメンが好きで、社会人になっても食べ歩いています。これは好き、これは苦手という感じで、たくさん食べてきたからこそ自分の好みがわかって、理想の一杯を追求することができたんだと思います」 生活に溶け込んでいたラーメンだからこそ、道標になった 伊東氏はラーメン業界に入って7年目。東京のラーメン店で4年間修行を積んで、3年前に宮城にUターン。仙台駅から車で約15分の閑静な住宅街に「あはれ」をオープンした。 その出自は、フランス料理のコック。栃木県の那須高原にある会員制ホテルで腕を奮っていたが、東日本大震災を機に退職。地元に帰り、自分の人生を見つめ直した。 「プライベートな時間にフレンチに触れる機会って、全くと言っていいほどなかったんですよ。実はワインもそんなに得意ではない(笑)。でも、それじゃ上昇志向も萎んでいくだけだし、だったら、日ごろから好きで食べているラーメンを仕事にしようって。なんでもやってみることが大事ですよね」 足して、足して、足して、最後に引くから洗練されていく 「あはれ」の看板メニューは、醤油が主役の醤油ラーメン。茶褐色のスープはキリッとした味わいで、スープを口に含むたびに豊かな醤油の香りが鼻を抜ける。ほろほろの豚バラチャーシューと、香ばしいフライドエシャロットがトッピングされた、食べ応えのある一杯だ。 「洋服と同じで、ラーメンにもトレンドがあります。この醤油ラーメンも、修行時代に時流を意識して作ったもので、最後に無駄な要素を削ぎ落として、個性をつけました。アレもコレもと足し算をしたからこそ、引き算が生きてくる気がします。仕事のスタイルも、経験をたくさん積んだ先に固まってくるもんだと思います」 店内は、白を基調としたクリーンな空間で、女性でも気軽に入れる雰囲気だ。入り口にはデザイナーと作った器が並び、壁にはショップロゴのグラフィックがディスプレイされている。一般的なラーメン屋のイメージとは少し違っていて、子連れでも入りやすい。 「みんながイメージするようなラーメン屋は、自分が作らなくても誰かが作っているので、せっかくお店を構えるなら、アートやストリートカルチャーを感じられる場所にしたかったんです」 試してみてしっくりこなかったら、予定を変更したらいい 伊東氏は、朝6時前に出勤して夜10時に店を出る。仕込み、調理、事務作業など、立ち仕事からデスクワークまで一日の大半を店で過ごす。だから、仕事中の服装は、必然的に動きやすくてイージーなものをチョイス。ショップのオリジナルTシャツにチノパンやデニムを合わせたコーディネートで働いている。 「ホテル時代は、コック帽と白いユニフォームが基本でした。それはそれでカッコいいんですけど、カジュアルな服装で働いてみたい気持ちもあって。イメージはオシャレな街のカフェ店員って感じですかね(照)」 オープンしたばかりの頃は、エプロンも付けていた伊東氏。働いているうちに必要性を感じなくなってしまい、今のスタイルに落ち着いた。 「エプロンをしていても、Tシャツやパンツは汚れるし、それならいらないやって。だって、洗濯するだけでも面倒でしょ?」 シンプルだけどこだわりを感じる。そんな服を着ていたい 学生時代やホテルを退職してからの数年間、伊東氏はアパレルショップで働いていた経験がある。もともとファッションが好きで、デザイナーズや古着など、さまざまなスタイルを試してきた。 年齢を重ねて、行き着いたのがワークやミリタリー、アウトドア。車社会にフィットした、気負わず着られるラクなアイテムがワードローブを占めていて、ナイジェル・ケーボンもそのうちのひとつ。 好きな洋服のテイストも、いろんなジャンルを着こなしてきたからこそ、定まってきた。ファッションにおいても、足して、足して、足して、引いての法則が当てはまる。 「ナイジェル・ケーボンのチノパンは生地が丈夫で、シルエットがキレイ。デザインはシンプルだけど、こだわりの詰まった服に男らしさを感じます。もちろん、トレンドも意識しますけど、服も自分が自然体でいられるものを選ぶようになりました」 ...
MODERN WORKERS / AWARE
「ナイジェル・ケーボン」が考えるモダンワーカーとは、“ワーク”と“ライフ”、その両方にスタイルを持っている人のこと。この連載では、国内のローカルエリアに焦点を当て、各地で活躍するモダンワーカーの日常に迫る。 今回の舞台は宮城県。2022年にオープンしたラーメン店「aware(あはれ)」のオーナー、伊東剛氏を訪ねた。 自分の好みを知っているから、やりたいことが見えてくる 伊東氏のポリシーは、自然体の自分でいること。そのために、“なんだかいいな”という感性に従って好きなものを選び、生活に取り入れていく。アートやファッションなど、趣味のジャンルも幅広い。なかでも強く惹かれたのが、ラーメンだった。 「小学生のころからラーメンが好きで、社会人になっても食べ歩いています。これは好き、これは苦手という感じで、たくさん食べてきたからこそ自分の好みがわかって、理想の一杯を追求することができたんだと思います」 生活に溶け込んでいたラーメンだからこそ、道標になった 伊東氏はラーメン業界に入って7年目。東京のラーメン店で4年間修行を積んで、3年前に宮城にUターン。仙台駅から車で約15分の閑静な住宅街に「あはれ」をオープンした。 その出自は、フランス料理のコック。栃木県の那須高原にある会員制ホテルで腕を奮っていたが、東日本大震災を機に退職。地元に帰り、自分の人生を見つめ直した。 「プライベートな時間にフレンチに触れる機会って、全くと言っていいほどなかったんですよ。実はワインもそんなに得意ではない(笑)。でも、それじゃ上昇志向も萎んでいくだけだし、だったら、日ごろから好きで食べているラーメンを仕事にしようって。なんでもやってみることが大事ですよね」 足して、足して、足して、最後に引くから洗練されていく 「あはれ」の看板メニューは、醤油が主役の醤油ラーメン。茶褐色のスープはキリッとした味わいで、スープを口に含むたびに豊かな醤油の香りが鼻を抜ける。ほろほろの豚バラチャーシューと、香ばしいフライドエシャロットがトッピングされた、食べ応えのある一杯だ。 「洋服と同じで、ラーメンにもトレンドがあります。この醤油ラーメンも、修行時代に時流を意識して作ったもので、最後に無駄な要素を削ぎ落として、個性をつけました。アレもコレもと足し算をしたからこそ、引き算が生きてくる気がします。仕事のスタイルも、経験をたくさん積んだ先に固まってくるもんだと思います」 店内は、白を基調としたクリーンな空間で、女性でも気軽に入れる雰囲気だ。入り口にはデザイナーと作った器が並び、壁にはショップロゴのグラフィックがディスプレイされている。一般的なラーメン屋のイメージとは少し違っていて、子連れでも入りやすい。 「みんながイメージするようなラーメン屋は、自分が作らなくても誰かが作っているので、せっかくお店を構えるなら、アートやストリートカルチャーを感じられる場所にしたかったんです」 試してみてしっくりこなかったら、予定を変更したらいい 伊東氏は、朝6時前に出勤して夜10時に店を出る。仕込み、調理、事務作業など、立ち仕事からデスクワークまで一日の大半を店で過ごす。だから、仕事中の服装は、必然的に動きやすくてイージーなものをチョイス。ショップのオリジナルTシャツにチノパンやデニムを合わせたコーディネートで働いている。 「ホテル時代は、コック帽と白いユニフォームが基本でした。それはそれでカッコいいんですけど、カジュアルな服装で働いてみたい気持ちもあって。イメージはオシャレな街のカフェ店員って感じですかね(照)」 オープンしたばかりの頃は、エプロンも付けていた伊東氏。働いているうちに必要性を感じなくなってしまい、今のスタイルに落ち着いた。 「エプロンをしていても、Tシャツやパンツは汚れるし、それならいらないやって。だって、洗濯するだけでも面倒でしょ?」 シンプルだけどこだわりを感じる。そんな服を着ていたい 学生時代やホテルを退職してからの数年間、伊東氏はアパレルショップで働いていた経験がある。もともとファッションが好きで、デザイナーズや古着など、さまざまなスタイルを試してきた。 年齢を重ねて、行き着いたのがワークやミリタリー、アウトドア。車社会にフィットした、気負わず着られるラクなアイテムがワードローブを占めていて、ナイジェル・ケーボンもそのうちのひとつ。 好きな洋服のテイストも、いろんなジャンルを着こなしてきたからこそ、定まってきた。ファッションにおいても、足して、足して、足して、引いての法則が当てはまる。 「ナイジェル・ケーボンのチノパンは生地が丈夫で、シルエットがキレイ。デザインはシンプルだけど、こだわりの詰まった服に男らしさを感じます。もちろん、トレンドも意識しますけど、服も自分が自然体でいられるものを選ぶようになりました」 ...