
今回の舞台は宮城県。2022年にオープンしたラーメン店「aware(あはれ)」のオーナー、伊東剛氏を訪ねた。
自分の好みを知っているから、やりたいことが見えてくる

「小学生のころからラーメンが好きで、社会人になっても食べ歩いています。これは好き、これは苦手という感じで、たくさん食べてきたからこそ自分の好みがわかって、理想の一杯を追求することができたんだと思います」
生活に溶け込んでいたラーメンだからこそ、道標になった

その出自は、フランス料理のコック。栃木県の那須高原にある会員制ホテルで腕を奮っていたが、東日本大震災を機に退職。地元に帰り、自分の人生を見つめ直した。
「プライベートな時間にフレンチに触れる機会って、全くと言っていいほどなかったんですよ。実はワインもそんなに得意ではない(笑)。でも、それじゃ上昇志向も萎んでいくだけだし、だったら、日ごろから好きで食べているラーメンを仕事にしようって。なんでもやってみることが大事ですよね」
足して、足して、足して、最後に引くから洗練されていく

「洋服と同じで、ラーメンにもトレンドがあります。この醤油ラーメンも、修行時代に時流を意識して作ったもので、最後に無駄な要素を削ぎ落として、個性をつけました。アレもコレもと足し算をしたからこそ、引き算が生きてくる気がします。仕事のスタイルも、経験をたくさん積んだ先に固まってくるもんだと思います」

「みんながイメージするようなラーメン屋は、自分が作らなくても誰かが作っているので、せっかくお店を構えるなら、アートやストリートカルチャーを感じられる場所にしたかったんです」
試してみてしっくりこなかったら、予定を変更したらいい

「ホテル時代は、コック帽と白いユニフォームが基本でした。それはそれでカッコいいんですけど、カジュアルな服装で働いてみたい気持ちもあって。イメージはオシャレな街のカフェ店員って感じですかね(照)」

「エプロンをしていても、Tシャツやパンツは汚れるし、それならいらないやって。だって、洗濯するだけでも面倒でしょ?」
シンプルだけどこだわりを感じる。そんな服を着ていたい

年齢を重ねて、行き着いたのがワークやミリタリー、アウトドア。車社会にフィットした、気負わず着られるラクなアイテムがワードローブを占めていて、ナイジェル・ケーボンもそのうちのひとつ。
好きな洋服のテイストも、いろんなジャンルを着こなしてきたからこそ、定まってきた。ファッションにおいても、足して、足して、足して、引いての法則が当てはまる。
「ナイジェル・ケーボンのチノパンは生地が丈夫で、シルエットがキレイ。デザインはシンプルだけど、こだわりの詰まった服に男らしさを感じます。もちろん、トレンドも意識しますけど、服も自分が自然体でいられるものを選ぶようになりました」
いつも挑戦者でいるために、若い世代と一緒に何かしたい

「若い子たちの情熱って、すごいと思うんです。だから、彼らの刺激になるような仕掛けを店でも作っていきたい。今は、店の屋上が出会いの場になるような、カルチャーイベントができたらいいなって。若い世代が盛り上がれば地域も盛り上がるし、自分もパワーをもらえそう。新しいラーメンの開発にも挑戦したいですね」

SHOP INFORMATION
SHOP:AWARE / あはれ
INSTA:@aware_ramaen
ADDRESS:宮城県仙台市泉区南光台1-8-6
CONTACT:https://thebase.com/inquiry/aware-theshop-jp