いつもBLOGをご覧いただき有難うございます。
岡山店の奥村です。
今回はUTILITY MIX JACKET-COTTON LINEN DENIM BIO WASHの紹介をさせて頂きます。
ユーティリティーミックスジャケット-コットンリネンデニム-バイオ/UTILITY MIX JACKET-COTTON LINEN DENIM BIO WASH
Item No.80430010005
SS21ではUTILITY JACKET MIX-COTTON LINEN DENIMという商品名で製品化されていました。
生地は同じものを使用し、SS21ではオゾンブリーチをAW21ではバイオウォッシュという洗い仕上げ加工を施しています。
オゾンブリーチは空気中で色を退化させていく仕上げ工程で、バイオウォッシュというのはセルロースを溶かす作用のある『セルラーゼ』という酵素を使って洗濯を行います。そうする事により製品の凸部分を少しだけ溶かして白くさせて色落ちさせていきます。
ダメージ加工の1つでもあるストーンウォッシュよりも短時間で出来、製品の痛みが少ないという特徴もあります。
続いてはベースとなった3種類のユーティリティーと名のつくアイテムについての説明です。
①『COTTON UTILITY SHIRT』
素材はコットンダンガリー地で1950~60年代に製造され、空母の甲板などで着用された作業用のシャツです。
規定通り、胸には名前、袖の肩部分に海軍の階級章が縫い付けられている。
上記シャツのプラスチックボタンを下二つに付けガジェット等ディテールを追加しています。
②『DUNGAREE UTILITY SHIRT』
素材はこちらもコットンダンガリーを使用。仕様はプルオーバースタイル。
U.S. ARMYでは、WWⅠ(1914~1918年)からブルーデニムのユーティリティーユニフォームを採用していたが、それ以前はブルーでなくブラウン系だったみたいです。
1919年からブルーデニムに代わり、以降WWⅡ初期の1940年の標準になるまで使われ続けたアイテム。
が、プルオーバースタイルは多くの兵士から不満の声が上がり、カバーオールスタイルのモデルが誕生。その後、ヘリンボーンツイル製の1ピース、2ピース型のユニフォームが誕生されることになった。という流れもあるそうです。
そして、②から取ったディテールはプルオーバーの前立て。
そして、恐らく今は中々使うことがないであろう両胸にある長方形のポケット。
当時は車の運転などでこの位置にポケットがある事により、モノの出し入れがしやすいという理由でここに付いたそう。
何か決まったモノを入れるというより、その時必要なモノを入れる感じです。
UTILITYと名のつく通り様々な場面で使用されていました。
③『P1944 (MODIFIED)UTILITY COAT』
ヴィンテージミリタリーのモンキーパンツと対になるジャケット。
生地はヘリンボーンツイル。
名前の通り1944年に製造されたアイテム。デザインソースのアイテムにはU.S.M.C.とペイントされているので米軍海兵隊に支給されていたウェアです。
正式名称がコートとなっていますが、丈は製品と同じぐらいの長さです。
モディファイドとあるのでこれ以前のモデルを探してみると、
正式名称『U.S.M.C. P1941 HBT UTILITY COAT PACIFIC』というモデルが有りました。
第二次世界大戦中に米軍海兵隊が太平洋戦域で使用していた軍服です。
生地は③同様HBT(ヘリンボーンツイル)。
メタルボタンにはU.S. MARINE CORPSの文字が入り黒塗りをされています。
どこが変わったのか、なぜ変わったのかなど考えて調べてみるのも楽しいです。
③から取ったディテールは2つあり1つは左胸のフラップポケット。
ポケットの上にポケットというかわったデザインとなっています。
そして、第1から第3までのメタルボタン。
U.S. MARINE CORPSという文字がなぜP1944になって消えたのかは調べても分かりませんでした。こういう事も多々あります。
勝手な考察ですが、胸ポケットにUSMCとペイントしてありますし、ボタンにまで文字を入れる必要が無かったのでは、と。U.S.M.C.とあったら他の部隊でこのボタンは使い難いですし。詳しく知っている方は教えて下さい。
最後に着用写真です。
身長170cm、体重65kg
着用サイズ46
着用サイズ48
秋冬品も少しずつ入荷してきますので是非、店頭にて色々試着してみて下さい。
皆様のご来店をお待ちしております。
奥村
Nigel Cabourn THE ARMY GYM 岡山店
TEL 086-230-0335