止まらない円安。
原料の高騰。
値上げの進行が止まらないインポート製品。
生活を支える食品は勿論だが、洋服や時計、車、家具、身の回りを豊かにしてくれていた海外のモノ達の値上げが止まらない。
その中でも、洋服好きな方には大きなダメージとして1番に言えるのが靴だろう。
インポートの醍醐味と言える靴が、相当頑張らないと買えないレベルに達してしばらくが経つ。
靴はインポートに限る。
それがステータスでもあり、時計や車と同じようなモノ。
そう先輩方から教わり、そこを目指したものだ。
私もそんな教えから、インポート靴しか興味が無かったほどのめり込んだ時期があったが、そんな現実的なハードルを前に、ここ数年の国内シューズブランドの台頭には、もちろん気になっていた。
日本人の足形を研究し、ヨーロッパやアメリカの人々とは生活様式も違う人種の足型が異なるのは当然の事で、そういった履き心地のツボを押さえながら、製法においても実直に作り続けている国内シューズブランドに目を向けた。
その一つが、皮革産業が盛んな兵庫県は姫路市に自社ファクトリーを構えるNORIEI(ノリエイ)だった。
木型からデザイン、最終の仕上げの靴づくりまで一貫して、自社ファクトリーで行い、歴史を紐解けば、靴の工場としては50年近くも長く培ってきた、技術と経験を生かした靴づくりを行っている。
足への負担を減らすため、厳選した素材を選び、靴の中のステッチを一本でも減らすことを追求し、歩いても疲れない事を前提に作られている。
そしてNORIEI のシューズはどれも、トレンド先行型ではなく普遍的でオーセンティック、そして独特の面をした革にも魅了された。
無類のスエード好きの私は、気に入った木型に出会いこれまでも色々とオーダーし、それらがインポート靴にまみれたシューズクローゼットに少しずつ変化をもたらしてくれた。
今回、そんな懇意にしているシューズブランド・NORIEI を仕入れる事が出来た。
梅雨入り本番となった、今。
そしてこれからは狂ったような暑さがまたやってくる。
それらを乗り越えるために、サンダルを選んだ。
BRAND : NORIEI
MODEL : GURKHA SANDAL
COLOUR : BROWN SUEDE
SIZE : 6 / 7 / 8 / 9 / 10
PRICE : ¥ 45.100- (intax)
※ SIZE FIT
6 (24-24.5cm)
7 (25-25.5cm)
8 (26-26.5cm)
9 (27-27.5cm)
10 (28-28.5cm)
BRAND : NORIEI
MODEL : GURKHA SANDAL
COLOUR : BLACK SUEDE
SIZE : 6 / 7 / 8 / 9 / 10
PRICE : ¥ 45.100- (intax)
※ SIZE FIT
6 (24-24.5cm)
7 (25-25.5cm)
8 (26-26.5cm)
9 (27-27.5cm)
10 (28-28.5cm)
NORIEI の夏の顔とも言えるサンダルがグルカサンダルだ。
これは、現代における“グルカサンダル”の原型とも言える1950年代頃のフランス軍部隊に官給されていたモデルをベースにデザインされている。
ディテールを忠実に再現しながらも、木型にこだわったブランドらしい履き心地を追求し、アッパーのステッチさえ排したさじ加減はモダンな顔にも映る、程よいボリューム感の見た目がNORIEIらしさを存分に表している。
特筆すべき素材は、アッパーマテリアルに使用するステアハイドスウェードで、これはNORIEIが地元姫路のレザータンナーと共同開発したオリジナルメイド。
NORIEIが共同開発したこのオリジナルレザーは、第二次世界大戦時のアメリカ軍のブーツに使用されていたスエードをターゲットに開発された。
現代では数少なくなってしまった、クラシカルなタンニン鞣しの製法。
一般的に革の鞣しで主に使用されるのは、クロム鞣しと言われる薬品を使用して鞣す方法があり、洗濯機のような大きなドラムに薬品と革を入れドラムの回転による遠心力で薬品を革に浸透させる。
それは、一度にある程度の量の革を投入できるので大量生産と、モノづくりにおいて納期が長く響かない事もメリットである一方で、デメリットとしては、革ならではの変化をあまり楽しむことができない点にある。
しかし、タンニン鞣しは、相当な時間を要し、自然の植物から抽出した鞣し剤を使用しているので、そもそもが持つ革の表情や風合いが残り、エイジングが生まれる。
使えば使うほどに艶が増し、色も深くなっていくので、革の成長を楽しみながら使うことが出来るのが大きな魅力である。
最も時間と手間暇を掛けじっくり漬け込むことで真皮層まで植物タンニンが浸透し、これにより自然のままの風合いが残り、繊維がぎゅっと固く締まっている革が完成する。
それによって、堅牢性を表す厚みと、荒々しさが残る毛足の長いスウェードは、厚みがありながらも足馴染みが良いところと毛足の表情があり、経年変化も楽しむ事ができるというわけだ。
また、タンニンでの鞣しは、同じレシピで革を作っても、原皮や気候などの影響で、完成した革に個体差が生まれるようで、今回オーダーしたものは、引き締まり具合も強い、締まった顔のスエードに仕上がってる。
履きはじめは少し硬く感じられるかと思えるが、間違いなく足馴染みを経てからも強度が保たれる印象の良い個体だった。
そして、スエードの毛足を整える工程も通常は機械で行うのが一般的のようだが、これは手作業で行ない、加えて甲にあたる部分のレザーの縁を薄く漉くことにより、甲への当たりを滑らかにし、痛みなどが出ないような工夫がされている行き届いた配慮が嬉しい。
元々はローファーで使用していた木型をベースにアレンジを加えてグルカサンダル専用の木型を新たに作り完成された、ラストNo.61。
紐靴ではないローファーは、フィット感が全て。
ローファーを作製にするにおいても相当な時間を費やして作製された歴史があり、それらの木型をベースに作製された新たなラストということもあって、狙いが見える。
インソール部分が足裏に沿うように癖付けを行っており、そこに土踏まずの突き上げがあり、しっかりと組まれた革やサンダルの骨組みの硬さとは裏腹に履きはじめより足にフィットする。
そして、グッドイヤーのシューズのように履き続けてゆくにつれて生まれる沈み込みが大きくは無く、アッパーの革自体が木型に癖付けされて安定感がある事で、履いていくことで革の馴染みが約束され、ゆとりが生まれてくる計算もされている。
また、歩きやすさを考慮して、足首から踵は一体型ストラップでホールドされ、しっかりとフィット感を得られる為、長時間履いて疲れにくいのも前向きな要素である。
更にはアウトソールは
勿論Vibramソールが故に、雨の日でもレザーソールのような心配はいらず、濡れた地面でも問題なく使用でき、アッパーのスエードレザーは防水スプレーで無敵になり過度な心配もいらない。
Nigel Cabourn の24SSのテーマは、THE BRITISH INDIAN ARMY。
インドやビルマを舞台とした亜熱帯の過酷な戦地で生まれた様々な戦闘服にピッタリの相性のグルカサンダル。
奇しくもテーマ性をなぞったかのようなサンダルをNORIEでセレクトする事が出来た。
ブランドを知れば知るほどインポート靴とは違う、日本の熟練の職人が知見と研究を重ねて頂を追求し、国内で生産しているという背景が、作り手との距離が遠くはない温かみを感じ、それはリペアやメンテナンスにおいても行き届いている安心感にも繋がってくる。
梅雨が明ければ、一気に気温が上がってくる。
シンプルな服装でしか成り立たない、
軍パンに、デニム、ショーツには同色の靴下を合わせてみる。
皮膚を露出する面々が多いサンダルと比べても、グルカサンダルのデザインは一癖あり、面白い表情を作る。
これまでも"夏は専らサンダル"とスタイルを持たれている方も、"夏の中心にサンダルがいない"方も、まずは一足、こういったスエードレザーのエイジングを楽しみながら育み、愛着を持てるサンダルを持ってみても良いのではないだろうか。
“ETERNAL MINDS”
すべての工程に対して妥協せず靴を作り続ける。
その変わらない思いを持ち続けるという意味で、そのようなメッセージが全ての靴に刻印されています。
変わらない思いを持ち続けて、妥協なきモノづくりを続ける思想は、Nigel Cabournと重なり、親和性がリンクする。
あなたがお持ちのNigel Cabournと、確かに寄り添えるシューズブランドが夏を迎えに行く。
山内
NORIEI GURKHA SANDAL は6/29(土)よりNigel Cabourn THE ARMY GYM FLAG SHIP STORE、Nigel Cabourn 福岡店、Nigel Cabourn ルクア大阪店にて発売予定です。
是非、この機会にご検討を宜しくお願い致します。
続けて、Nigel Cabourn THE ARMY GYM LUCUA OSAKA STORE の公式LINEのOfficial Accountのご案内です。
下記のボタンをタップして頂くと、LINEの友だち追加ができます。
新規商品の入荷情報、各種イベントのご案内等の配信も行っております。
アカウント名は、”ナイジェルケーボン ルクアオオサカ” です。
是非、ご登録をお願いいたします。
またトーク画面にて個別でのご質問・ご相談なども随時承っております。
お気軽にご活用ください。
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Nigel Cabourn THE ARMY GYM ルクア大阪店
営業時間 (10:30 open - 20:30 close)
<アクセス>
・JR大阪駅3階 連絡橋口改札より、ルクアイーレ3F入口に直結