ハリスツイードやマッキントッシュ、ヴェンタイルクロス、オイルドクロスなどの生地を駆使し、英国をはじめ欧州を中心とした伝統あるFACTORYで生産する最強の製品、AUTHENTIC LINE。
これまで数多くのAUTHENTIC LINEを送り出してきたMACKINTOSHのFACTORYによる生産が今後は困難となる可能性が大きくなりました。英国のEU離脱そして昨今の世界情勢の影響です。
そこでAUTHENTIC LINEの代表的アイテムの【CLASSIC CAMERAMAN JACKET】【NAM COAT】【MALLORY JACKET】の3型を対象に、今回特別にJAPAN SPECIALにて、BLACKバージョンを製作することにしました。
その第一弾のCLASSIC CAMERAMAN JACKETが日本に到着いたしました。
「完成されたデザインだから変える必要がない。」
そう言い切るナイジェル・ケーボンの思想が具現化したジャケットです。2003年に初めてこの型を発表して以来、ずっと変わらないデザインです。
テンジン・ノルゲイと共に人類ではじめてエベレスト登頂を果たしたヒラリー卿は、1957年南極大陸横断に挑戦します。
この冒険を記録に残すべく同行したカメラマン、Wilfrid Noyceが着用していたカメラマン・ジャケットを忠実に再現しています。レンズ、フィルター、フィルムなど数多くのかさばるカメラ機材を収める目的で、形状と大きさの異なるポケットがフラップと共に多層的に機能的に装備されているのが特徴です。
身頃上部はL24 Ventil。
第2次大戦下の英国シャーリー研究所で、北海に落水したパイロットを低体温症から救う目的で開発されたファブリックです。撚糸と織密度を極限のバランスで着地させる事で一般的なコットンファブリック同様の扱いやすさと超高密度を共存させ、冷たい風や雨から着用者を守ります。
袖の形状はラグランスリーブ。全方向におおきく動く腕に対して充分な運動量を確保し、さらに雨に対してセットインスリーブよりも強いという要素もあります。セットインの場合、肩線に走る縫い目から雨が染みこみますが、ラグランはこの現象が回避されます。雨は上から降る、という単純な理由によるものです。
身頃下部はハリスツイード。
羊毛が本来持つ油脂とケンプを意図的に残す事で、厳しい冬の屋外作業に用いられてきた英国伝統の機能素材です。
保温性に優れたハリスツイードで温められた衣服内の空気は常に上方に逃げようとしますが、高密度のヴェンタイルがそれを阻止し衣服内を循環します。暖房の効いた屋内等、一時的に暖気を排出したい際に備えて分厚い手袋をしたままでも簡単に開閉できるようヴェンタイル部分はメタルフックがセットされています。ハリスツイード部分は上部に比べ頻繁に開け締めしないのでボタンがセットされています。さらに上部はセーターやストールでインナーの厚みが変化するので閉じる距離を微調整するためのメタル製梯子パーツがフックに対応します。
このジャケットにはナイジェル・ケーボンのデザインに対する姿勢が集約されています。
「デザイン」とは何か。
ナイジェル・ケーボンにとってのそれはまず機能性を最優先に置いています。使いやすいかたちとはなにか。日常で、あるいは過酷な状況においてもなお、素早く効率的に機能するかたちとはなにか。
デザイン同様に素材そのものも如何に機能するのか。
ナイジェル・ケーボンの製品に、意味を持たないデザインは存在しません。
そこには、トレンドの入り込む隙間は微塵もなく、華美、虚栄、自己満足とも無縁です。
国家が戦いや冒険のために膨大な予算と時間を掛けて開発し、使いやすいデザインはさらに使いやすく、使いにくいそれは躊躇なくそぎ落とされ、50年、100年の時を超え存在し続けたヴィンテージウェア。
それを現代に蘇らせる事。しかも単なる懐古版復刻版としてではなく現在の最新技術も惜しみなくつぎ込んで、オリジナルをさらに超える製品を生み出しこの世に残す事。
私たちがシンプルに目指しているのはまさにこの点です。
この1点において、一般的な多くのデザイナーが「美」を求めてデスクの上でペンを走らせるやりかたとは明確に異なっています。私たちにとって、デザイン物としての美しさは後からもたらされた要素であり、やや強い言い方をすれば、それは副次的なものでしかありません。
では、「機能性」とはなにか?何に対して「機能」するのか?
その答えもまたシンプルです。
ただ、その着用者を守るために。
CLASSIC CAMERAMAN JACKET - JAPAN SPECIAL
Item No.80451100000
Color / BLACK
-11月23日(水)発売-
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