The Roll Call: Work Jackets

ワークジャケットとは正にその体を表す言葉です。ワークジャケットとは、それを着て仕事をするものであり、それが軍のメカニックスであろうと仏国の農夫が着るものであろうと、基本の作りは同じです。ベルトが無く、ホイッスルが無く、しっかりとしたコットン素材でボタンが付いていて必要なものを収納するポケットが付いているものです。

レシピとしてはシンプルですが、ここ100年のことで言えば一部の特定な仕事の為にデザインされたものもあるのも事実で、近年の一般生活に於いてとても活用しやすいものも存在します。

今シーズン、ナイジェル・ケーボンはヴィンテージのワークジャケットをベースにしたデザインを複数発表していますので、ここで見ていきましょう。

USMCジャケット
USMCジャケットは腰丈のシャツジャケットで2つのクラシックな要素を併せ持っています。短く、ボックスシルエット(往年のワークウェアに見られる仕様です)で仏国の鉄道整備員や農夫が着ていた服を総括して呼ばれる「ブルー・ドゥ・トラヴァイユ」、そして米国海兵隊が第二次大戦時に着用していたものがベースです。言わずもがな前身の大きな2つのポケットがその特徴です。
素材はしっかりとしたコットンキャンバスで、裾やカフスに永年着用したようなアタリを表現しています。


デックスモック
甲板の上で従事する際にヘルメットの上から被る仕様で付けられた大判のフードは、正にワークウェアの象徴とも呼べるものではないでしょうか。それは米国海軍のメカニックが着用していたものでヴィンテージワークウェアの代表とも言える逸品です。
元々は柔らかく織られたデニムで作られていて、謂わば軽量なユーティリティジャケット(時折、ダンガリーパーカーという方も居ます)です。
AW20シーズンはデニムに替えて、快適な製品染めのコットンギャバジンを採用、また英国空軍のコールドウェザーフライスとスーツからスナップボタン付きのポケットを取り入れました。


ブリティッシュ・アーミーブレザー
このラインナップの中では最もフォーマルなものと言える本品は伝統的なノッチドラペルジャケットのシルエットをベースに第二次大戦時の英国陸軍のジャケットを踏襲しています。硫化染めのキャンバスで構築され、その雰囲気はワークジャケットでありますが、ラペルがありますので共地のブリティッシュ・アーミーパンツと合わせてスーツのように着用いただくことも可能です。


ブリティッシュ・アーミージャケット
そして最後はUSMCジャケットのように複数の要素を持ち合わせた本品ですが、ワークジャケットとは言えヴィンテージミリタリーからインスピレーションを得ています。プリーツの入ったポケットは第二次大戦時の英国軍のパンツから取り入れたディテールです。
このデザインは実は暫くの間、このLYBROにあるデザインですが、それは勿論良い理由からで、「良いワークウェアは長く着用できる」ということからなのです。