20.5オンスという圧倒的な存在感を放つこのジャージーは、1970年代初頭に製造された旧式のアズマ編み機によってゆっくりと編み立てられています。現代の高速編み機では決して再現できない、ふっくらとした膨らみと独特のコシ。それは、非効率さを承知の上で、この旧式の機械を整え、完璧なコンディションで動かし続ける熟練職人の技によって生まれるものです。
Nigel Cabournがこの編み機にこだわる理由は明快です。
“ゆっくりと編む”という行為こそが、生地に豊かな空気を含ませ、スウェット特有の柔らかさと強さを極限まで引き出すから。重厚なオンスが生み出す保温性と、旧式の機械が紡ぐふっくらとした着心地。それは、時間をかけてしか到達できない、究極のスウェットです。
