商品説明
1924年、エベレスト山頂を目指したジョージ・マロリーが着用していたジャケットがモデルです。ファブリックは英国の誇るハリスツイード製。現代では生産数の限られた、お洒落なファブリックとして知られていますが、そもそもはアウターウェアーとしての機能性を優先され生み出されたものです。
寒冷なアウターヘブリディーズ諸島で育成された羊の毛が持つ適度な油分を残す事で保湿性、耐水性、防汚性を確保します。さらにケンプを除去しない事でファブリックの耐久性を上げます。ケンプはスケールと呼ばれる鱗状の組織を持たない死に毛であるため、羊毛同士の絡まりを阻止します。絡まった羊毛が毛玉となり落ちていき、生地が薄くなる事を軽減する機能があります。
カラーとラペルを立てて、首もとをがっちりガードできるデザインです。特筆すべき程の事ではないように思われるかもしれませんが、これは大きな特徴です。お手持ちのスーツやジャケットで、このように着用する事ができるかどうかをお試しいただければ明らかです。本製品は、現代のジャケットが軍服にルーツを持つ事を静かに物語っています。
肩と袖の上部等にはリュックサックやロープを担ぐ際のすり切れ防止のため、英国製VENTILEが充てられています。前述したようにウールは摩擦に弱い傾向にあるためです。ポケットは内容物の脱落を防ぐ目的で全てフラップ付き。腰のそれは容量を稼ぎ、内容物を使い切った場合はフラットになるように設計された特殊な構造です。
そして全体を纏めるのが英国伝統のテーラーリング。
1920年代のエベレストベースキャンプに集う英国遠征隊は、ジャケットにタイドアップしたスタイルをしており、カメラを睨み付けるような強い視線を送っています。
※本製品は、シーズンレスの継続商品になります。 シーズンによって掲載商品と品番が異なる場合がございます。そのため、発送時の商品品番が別でも同商品になりますので予めご了承下さい。