《ヨーロッパの服作り》FRENCH FARMER DRESS / BLOUSE

ブログをご覧の皆様こんにちは。東急プラザ銀座店の桐山です。
今回のブログでは、新作アイテムに併せてヨーロッパの服作りについてお話ししたいと思います。

FRENCH FARMER DRESS / フレンチファーマードレス
Item No. 80510853002
Colour. Brown / Black
Size.  6 / 8

昔の日本とヨーロッパでは、そもそも服作りの基礎が違います。
日本は着物の文化なので、基本的には"直線裁り"と呼ばれる、名前の通りの直線パターンを昔の服飾学校では教わります。ヨーロッパの洋服は"立体裁断"と呼ばれる、裁断方法が基礎となります。

肩にある「ガゼット」。ヨーロッパでは直線的な布を体に沿わせた時に生じる、肩の浮いてしまう部分を切り開き、新たな布を継ぎ足すことで着やすさを生み出していました。

特徴的なディテールがギャザーです。ギャザーって装飾的にも素敵なディテールですが、すごく機能性を持ったディテールなんですよ。

ギャザーを施すことで立体的になり、運動量を持たせることが可能になります。フランスの農夫や羊飼いは、襟周りや袖にギャザーを沢山あしらったスモックを汚れてもいいオーバーコートのようにして着用していました。

また生地が貴重な時代に、生地を無駄にすることなく立体的にする技術であったとも考えられます。

ギャザーで寄せているだけなら、ステッチを解いて着る人の体型にまた合わせることが可能ですよね。何世代にも渡って大切に洋服を着る。本当に豊かな考え方だと思います。

スタッフ身長 162cm / 着用サイズ 8

ウエストよりやや下に入っているギャザー。この位置の設定やウエストを絞っていないところがこのアイテムのポイントだと個人的に思ってます。

Nigel Cabourn WOMANの過去のコレクションを見ていても、ウエストを絞らず腰位置にギャザーを設定することが多いです。女性のラインを強調しないことで、ナチュラルさと素朴さが伝わりますよね。

そして、生地をふんだんに使うことで生まれる、裾のドレープ感が品があって綺麗です。

素材は、薄手のコットンギャバジン。薄手だけれど、それなりに耐久性もある素材です。コットンなので洗濯も可能ですし、日常使いにバッチリですよね。

FRENCH FARMER BLOUSE / フレンチファーマーブラウス
Item No. 80510810002
Colour.  Sax Blue / Black
Size.  6 / 8 / 10
スタッフ身長162cm / 着用サイズ8

こちらはブラウスタイプです。
1930~40年代に農作業で着ていたスモックを参考にデザインされました。

Nigel Cabourn WOMANでは、前で開けられるシャツ仕様になっています。サイドはカーブがかかっているので、タックインしなくても軽やかに着ていただけます。

素材はコットンサテンを使用。自然な光沢感があり、コーディネートに奥行きを持たせてくれます。白の貝ボタンもアクセントになっている一着。

現代では、こういったディテールが無くても着やすい服作りはできると思いますが、デザインとして素敵だなぁといつも思います。

ディテールから見えてくるストーリーも含めて、オシャレも楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

桐山

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