【時代の変化と共に】OX'ed Silver

いつもブログをご覧頂き誠に有難うございます。

昨年の秋冬から誕生し、その生地や仕様など多くの点で高い評価を頂いているOX'ed SilverのFARMER(農夫)とCOBBLER(靴職人)について紹介します。

面白い、伝えたい所ばかりで文字が少し多くなりそうな気がするのでお時間のある時にでも読んで頂けると幸いです。

まずはFARMERから。

FARMER JACKET - HEAVY HERRINGBONE 着用サイズ46
FARMER PANT - HEAVY HERRINGBONE 着用サイズ34
SADDLER SHIRT - HIGHDENSITY LINEN NIDOM 着用サイズ46

2色展開をしており、個人的にお勧めであるカーキを着用しました。

カーキとチャコールグレーで使用する素材を変えており、カーキは経糸をヘンプ、緯糸はリネンとしており、チャコールは経、緯共にヘンプを使用しています。

ヘンプでありながらこれだけ重量感のある生地に仕上がっているのは、双糸を使用している事もひとつの理由です。

拘る点はそこだけに留まりません。

ベースとなったものは1900年代初頭の物でかなり古く、その風合いをどのように再現するかが課題でした。

そして使用されたのが、1960.70年代初頭のデニムを織る中力織機でした。

岡山にある工場で、アナログ的な織り方から生まれる生地の表情が時代背景的にマッチしていました。

聞けば、MAIN LINEのHEMP DENIMも同じ工場で作られているようです。

また、その生地を洋服用の生地として織るということ自体が非常に困難であり、それらの織り機のセッティングのプロである超ベテランの80歳の職人の方にしか出来ないという特別な生地だそうです。

他に有名ブランド数社が使用している工場であり、中々お願いする事は難しいのですがデザイナーであるZUKI氏の古くからの関係性の深さから実現できたそうです。

ジャケットは作業あるいは乗馬などに際しボタンを閉めずに着用するスタイルが基本でした。

肩幅を広く取りアーク部分にイングリッシュ・ドレープが生じる迫力ある大胆なパターンカットが特徴で、詰襟の軍服に起源を持つジャケットがその進化の課程で働く男たちのための、まさにワークウェアとして輝いた美しいディティールです。

毛芯、芯地、パットを使用せず、職人によるステッチワークのみで体に沿う立体的なかたちを構築していることも大きな特徴です。

後ろ身頃腰部分のV字カットで動きやすく、同時にしっかりとウエストを固定するためのアジャスター、頑丈なベルトループ、動きやすさのためのタック。
全てがワークウェアとして意味のあるデザインディティールです。

ベストは岡山店への入荷は無いですが、COBBLERとの違いで大きな所は保護的な役割を果たすように丸首としている所です。

ベストの形が意外と重要でCOBBLERへ繋がります。

 

COBBLERではHEMP CHECKの着用を行いました。

COBBLER JACKET - HEMP CHECK 着用サイズ48
COBBLER VEST - HEMP CHECK 着用サイズ48
COBBLER PANT - HEMP CHECK 着用サイズ32
SADDLER SHIRT - HIGHDENSITY LINEN NIDOM 着用サイズ48

一際目を惹くこちらのチェックは、昔マロリージャケットで使用したチェック柄のハリスツイード生地をどうにかしてヘンプで再現出来ないかという考えから生まれた柄です。

1990年代の織機を使用しています。

人前に出て接客を伴う職業であるが故に、ラフな荒々しさよりも美観性が求められた時代背景でした。

それらに合わせて、生地は現在ではウールの高級スーツを得意としている中部地方にある生産工場に依頼しています。

その為ヘンプの粗野感は持ち合せながら非常に綺麗な面構えをしています。

 

ここがナイジェル・ケーボンというブランドらしさであり、作りたいモノを選定し、より理想に近付ける為にはどの工場にお願いをするのが良いのか、その際にいろんな候補があるという点。

この生地ならここ、この染色ならここ、などZUKI氏の頭の中にとてつもないほどの情報がありそれを使わせて頂けるだけの関係性があり完成するものです。

誰もが知るような有名ブランドであっても中々こうはいきません。

そういった話を聞く度に改めて、凄いブランドに携わらせてもらえているんだなと感じます。

話が逸れました。

FARMER VESTとの違いは前述したように、第二次産業下で接客を必要とした時代である事により、ベストはジャケットのVゾーンに沿わせてV字の綺麗めな形になっています。

ただ単にFARMERと分ける為に形を変えているのではなく、時代背景を元にそれぞれ作られているという事です。

 

これだけの拘りを持ちながらこれで完成ではありません。

着用を繰り返していくとウールの様に毛羽立ち、柔らかくなっていきます。

その時に出てくる表情こそ、ZUKI氏がこれらのアイテムに求める本当の姿です。 

是非、ご自身の手で改めてNigel Cabournというブランドの特別さを体感して下さい。

 

今回紹介したアイテムも岡山店では送料無料でのお届けが可能ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。

最後までご覧頂き有難うございました。

奥村

 

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