夏の味方。/ 山内の視点

2023.03.18

 

この夏、絶対に必要なやつ。

もちろん白やアイボリーも最高。

カタチが素晴らしいから、どの色も絶対に使える。

今回は新色の誕生を祝して、このカラーでご紹介。

入荷間も無くして、早くも無くなり始めてますが、是非買って欲しい。

 

 

CC22 ヘンリーネックシャツ / CC22 HENLEY NECK SHIRT

ITEM No. 80460021000

COLOUR : CHARCOAL / IVORY / WHITE

SIZE : 46 / 48 / 50 / 52

FITTING SIZE : 50

 

 

原案はコットンウール素材の段編み使いのヴィンテージカットソーから着想を得た、今季のTシャツカテゴリーの最たるこだわりを追求した逸品。


原案のそれは当時の紡績技術が発達していなかった事から不均一な生地の顔つきが特徴で、独特の凹凸がある。

また、ウールの原料自体の良し悪しもあり、チクチク感が否めず、現代では着難い組成である事から、コットン100%による着心地を求めた。

そして、ヴィンテージが持っていた不均一な縞模様や凹凸感を表現すべく、糸の太さが均一では無い糸味を活かしたスラブ糸に着目し全ては始まった。

 

 

原案の持つヴィンテージのチクチク感の着づらさと、安定していない生地の未熟さから斜行するデメリットをいかに解消するか、研究に研究を重ねられた。

ただ、スラブ糸特有の太さが均一では無い糸味が故に、スラブ糸だけで編んでしまうと凹凸感が強すぎて、カジュアルになりすぎ、品に欠ける。

スラブ糸が持つ糸味を殺さず、そういったムラのある癖とは真逆に位置するストレート糸を合わせる事で、品を落とさず、生地全体の凹凸感をほのかに残しながら、ハリのあるしっかりとした地厚を見事に表現している。

それにストレート糸を30番双糸にする事でスラブ糸の撚りに対して逆撚りになり、ヴィンテージの欠点でもある洗濯による斜行を止めて生地を安定させ、スラブ糸と30番双糸は共に綿100%を用いる事で勿論チクチク感も皆無。

むしろ狙いを持った見え方の凹凸感は、地肌に直接触れても肌離れがよく、煩わしい暑い夏に最適な着心地まで兼ね備えている。

ヴィンテージの原案が持つ独特の表情を保ったまま、着心地さえ改良してアップデートに成功し、ここに完成したのである。

 

 

 

肩の落ち感に沿って、長めの袖丈、それでいて首は詰まっているバランス感。

これほど袖が長ければ、元々のサイズも大きいものを選ばないと表現できない丈感。

そうなれば、首元も自ずと広くなる。

単なるオーバーサイズとは違う計算がちゃんとある。

コットンスラブが浮き立つ縞模様の表情は、着用するとドレープ感と共に一層際立ち、雰囲気を作る。

糸の選定へのこだわりが、こういうところでも活きてくる。

 

 

数年前でも色褪せない、S.A.S 迷彩の ATKINSON JACKET と合わせてみる。

チャコールカラーが深いカモ柄と良く合い、首の詰まったヘンリーネックが4ボタンの狭いVゾーンにもしっくりハマる。

それらのハマり具合を見ても思うに、このジャケットとカットソーは、共に目指した原案が古いヴィンテージだからこそ、スタイルの面を決めるカットソーのボタンは特に重要なパーツだった。

古いヴィンテージのヘンリーネックで用いられるそれは、包みボタンで製作された。

カットソー生地で包むことは可能だったが、見え方がゴロゴロし重たくなり、洗濯してゆくと角から解れが生じてくるリスクを避け、長く着られることを想定し、丈夫で薄くフラットな綿の布帛の生地が採用され、この質感がとても気に入っている。

 

完成度の高い両者だからこそ、過去のアーカイブであっても、両輪が上手く噛み合う最高のスタイルと言えるだろう。

 

アトキンソンジャケット  / ATKINSON JK SAS CAMOUFLAGE

ITEM No. 80400080004

COLOUR : CAMO GREEN

SIZE : 46 / 48 / 50 / 52 / 54

FITTING SIZE : 50

 

 

 

CC22 クルーネックシャツ / CC22 CREW NECK SHIRT

ITEM No. 80460021001

COLOUR : CHARCOAL / IVORY / WHITE

SIZE : 46 / 48 / 50 / 52

FITTING SIZE : 50

 

 

ヘンリーネックのモデルにもクルーネックのモデルにも言える事だが、襟元と袖の段編みのリブは見逃せない。

素晴らしい顔つきをした大切なディテール。

付属専用のヨコ編み機を用いてそれは作られ、襟元のリブと袖付けのリブは糸の本数をわざと変えて、それぞれの表情にするテクニックは秀逸だといえる。

洗濯していく事で作られる波打つような表情は、この段リブだからこそ生まれ、着古した良さは愛着に変わるはず。 

 

 

シルエットは美しく、体にまとわりつかない心地を作る丸編み製法のボディがそれを形成させている。

素晴らしい編み機を持つ工場が成せる、優れた編みだ。

そして、全体のシルエットを単にカットソーに終わらせない工夫は、なんといっても幅広の裾リブ仕様で、Nigel Cabourn 流の新たなアプローチ。

度重なる洗濯に負けてカットソー特有の下着のようなビロビロになる裾の弱さを幅広のリブが引き締め、カットソーというより半袖のニットウェアの方向へ導いてくれる品位はこのパーツが支えている。

原案のコットンウールには無いディテールだが、この方向が違いを生み、リプロダクトでも無くパクリでも無い、オリジナルを超える Nigel Cabourn の JAPAN PRODUCT の真髄だと思う。

 

 

 

原案のヴィンテージの特性を研究し、これまでのモノづくりを支え、培ってきた知見から生まれた発想は、容易にカタチにできるものでは無い。

洋服全体を形作るリブや付属パーツの製作はそれらを得意としている専用の編み機を持つ関東地方の工場を使い、着心地を追求した地肌に最も近づくボディの生地は関西地方の歴史ある工場を使う。そしてそれらを繋ぎ合わせる縫製は生地の厚みや軽さに合わせて絶妙に調整を行える東北地方の優れた縫製工場に託す。

一つのものが出来るまで、多くの職人の手と優れた機械技術を介して、それぞれの高い技術を信頼し Nigel Cabourn の JAPAN PRODUCT は完成されている。

この1着が MAIN LINE がこれまで当たり前のように水準を高く保ち、クオリティーを落とさずにコレクションを展開してきた底力を物語っているようだと私には思える。

 

 

山内

 

今回ご紹介致しました商品は現在、Nigel Cabourn THE ARMY GYM ルクア大阪店、Nigel Cabourn THE ARMY GYM 福岡店、Nigel Cabourn 公式オンラインストアと1415+2 公式オンラインストアのみの展開です。

また、商品名をタップして頂くと、1415+2 公式オンラインストアでの購入や、ルクア大阪店へのお電話、またはLINEにてお問い合わせを頂き、代引き決済による通販のお買い物も可能です。

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