The Irish linen is here / 山内の視点

2022.06.23

 

再び、1415+2より。

英国発ブランドらしい、突き抜けたアイリッシュリネンの登場。

打ち込みは強く、ハリがあり、仕立ても良く、でもどこか力の抜けたジャケット。 

良い塩梅の羽織りモノが1415+2にありました。

 

 

 

MODEL : Earles Jacket Linen

COLOUR : GREEN

SIZE : 40 / L

 

 

 

ジャケットらしいラペルは無く、立襟が特徴的な所謂、マンダリンカラーのジャケット。

そんな首元の控えめなデザインから、ジャケットなら有りそうなフロントパッチポケットも付随せず、一枚の布地となる面積を広げた裾のラウンドカットは傾斜をつけて鋭利に走り、多くを削ぎ落とした、前衛的なデザインが際立っている。

内ポケットは縦にセットされ、手の出し入れの容易さは作業を止めない。

裏側の縫製は全て丁寧にパイピング処理がされていて、美しい。

 

 

袖を通せば、とても立体的な作りである事にすぐに気づく。

袖振りは前かがりになり、動かし易く、シンプルなデザインだからホーンボタンの厚みがとてもアクセントになっていて前合わせ、袖付けと随所に効いている。

これまで HACKNEY UNION WORK HOUSE を追いかけてきて、デザインもさることながら、パターンへの強いこだわりが魅力の一つといえる。

そこには、ロンドンのサヴィル・ロウで長年修業したマスターパタンナーが存在していて、「どのデザインがどの生地にフィットするのか?」「古い物と新しいものをどう組み合わせてアイデンティティを産めるのか?」というプロセスを大切に製作されている。

ベーシックでありながらも他にはない個性を放つ、伝統と新しさを融合させるという意志は一貫していると、このシンプルながらに噛み応えのあるジャケットを見て改めて思う。

 

イギリス本国では話題性が高かった、元プロサッカー選手・アーセナルのレジェンドも別カラーのオレンジを愛用していて、ファッション感度の高い彼も同じ想いで着てくれていたんかな…

 

山内

 

 

 

  

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