「変わりゆくもの 決して変わらないもの」
カタログなどでおなじみの、Nigel Cabournブランドコンセプトの中にあるワード。Nigel Cabournの製品を作る上で、欠かせない言葉でもありますね。
私の中で、この言葉を聞くと「定番アイテム」がそうだよなぁ、といつも思います。製品の見た目は変わっていきますが、ディテールに対する尊敬や、生地を分析する熱意、製品化された物への愛情などはずっと変わらないから、「定番」としてあり続けるのかな、と。
そんな定番アイテムから、こちらをご紹介。
ニューベーシックチノパンツ - ウエストポイント / NEW BASIC CHINO PANT - WEST POINT
Item No.80490050020
Colour:Beige / Light Beige / Green
Size:30 / 32 / 34 / 36 / 38
(Greenは吉祥寺店はお取り寄せとなります)
毎シーズン登場する、それが定番でもありますね。そして、よくやってしまいがちなのが買い忘れ。私ってば今年の初めに2代目チノとさよならしたのを忘れてまして(笑)。買い直さなければ!何色にしようかなー。
ここで、本製品について。ベースになっているのは、「43カーキ」と呼ばれる軍用トラウザーズ。オリジナルとは違い、フロントの内側にガスフラップはついておりませんが、ポケットの片玉縁とか尿素ボタンなどの仕様はオリジナルを踏襲する形に。ちなみに日本に上陸させたのは、かのマッカーサー元帥らしいともっぱらの噂です。
生地の織り方は「ウエストポイント」通称「ウエポン」。双糸(2本の糸を撚り合わせて1本の糸にする)で綾織に織られた生地ですね。ウエポンは糸の流れが右上から左下にスジが通るそう。逆の流れはチノクロスとなり名称が変わります。
ちなみに普通に織ってないですよ?そう、高密度。ただでさえ、双糸という丈夫な糸を使っているのに、さらに詰めて織り強度をUP。ここまで聞くとごっつい生地…となるかと思いますが、そんなことないんです。
上が以前まで持っていた私物になりますが、毛羽とパッカリングと生地のやれ感が良く出てるかと思います。この時点では2年過ぎたぐらいの使用でしょうか。ドライタッチだけどごわつきのない生地でした。超長綿(1本の繊維が長いもの)を使用して繊維のふしや毛羽などがおきにくくしており、滑らかと言っていい肌触りに。穿けば穿くほど気に入る生地感になっていく心地よさ。
次もこれくらいにしたいなぁ。
身長186cm / 着用サイズ:36
身長159cm / サイズ:30
シルエットはほぼストレート。どーんと太いストレートですね。このシルエットが大好きです。未洗いのままだとハリが強すぎて、歩くと「バッサバッサ」と大きめの衣擦れ音がして、「生地が強い・・」と思った記憶が。育ててほしいので本製品は未洗い。洗濯後に2cm前後の縮みが生じますので、サイズを選ぶときご注意ください。
買い足して買い直していつでも使えるように持っていたい、それが定番アイテムだと思います。クローゼットの中にあると安心するというか、これがあれば大丈夫な気になる、変わらずあるもの。
ぜひ、クローゼットの一員に。
ちなみに3代目は2代目と同じbeigeにしました!2代目は使用頻度が高すぎたのと、一度乾燥機にかけて形が歪んだという悲しい過去があるので(それでも穿いてましたが)もう少しだけ丁寧に穿いていきます!
織田
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