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数シーズン前から展開しているFRENCH WORK PANT - HEMP CANVASからOff Whiteが初登場。
KhakiとCharcoal Greyもございますが今回は新色Off Whiteに焦点を当て紹介していきます。
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まずは簡単に生地についてを。
最近では、様々なブランドでも使われることも増えてきた”ヘンプ”。日本国内でも皇位継承の際にヘンプで織られた織物を献上するという歴史や文化があります。
繊維自体が非常に短く、糸を形成することさえ難しい素材です。大半のブランドは細番手に形成された糸を採用し、甘く織った薄手のシャツ生地に留まります。
対してこのHEMP CANVASは糸を太番手とし、超高密度で織り上げています。キャンバスとは通常、コットンで織り上げた耐久性を重視した生地であり、世界各国のワークウェアに用いられています。
コットンであれば糸に伸度があるので、容易に高密度に織り上げることができますがヘンプを含む麻素材は伸度がない為、高密度に織ることは困難を極めます。
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短繊維であるが故、所々に顔を出す所謂”ネップ”。短繊維を撚って形成された糸には必ずこのネップが含まれます。
ネップやその他の不純物等を取り除く為にコーミングという工程があります。コストを掛ければ大半のネップを取り除き、綺麗な糸ができるのでラグジュアリーな生地を作り上げることができますが、同時に繊維のほとんどを廃棄してしまうことにもなります。
Nigel Cabournで開発したヘンプキャンバスに使用される糸は必要以上にはコーミングをせず、廃棄される繊維を最小限に抑えています。迫力のある生地の厚みに対し顔を覗かせるネップが相まって、他では見ることの出来ない唯一無二のスペシャルファブリックとなりました。
エコやサスティナブルといったワードが散見されるようになった現代においても、環境への配慮も待ち合わせた生地と言えるでしょう。
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型はFRENCH WORK PANT。
様々な生地で同名称の商品を生産してきましたが中でも一番太さがあり、生地と型の調和が取れたアイテムであると個人的には感じています。我々がこのアイテムに惹かれる理由はここにあるでしょう。
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深い股上にバッチシンチ、右のみに配された片ポケ、下がったベルトループ等の通好みなディテールの数々。勿論、サスペンダーボタンも取り付けられており、これを使用することでスタイリングの格を一段も二段も引き上げてくれています。
これから迎える夏のスタイリングでは、ヘンリーネックやバンドカラーシャツを用いたド直球なワークスタイルもとてもおすすめです。
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186cm / 着用サイズ : 36
最近購入し、絶好調のARCHITECT COAT - LINEN NIDOMに合わせてみました。
IvoryとOff Whiteの組み合わせという一見すると難易度が高そうに見えるスタイリングですが、インナーやシューズ、キャップ等の面積が小さい所に濃いカラーを持ってくることで全体が引き締まった印象になります。
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187cm / 着用サイズ : 38
こちらはOX'ed SilverのFIREMAN JACKET - HERRINGBONEとのスタイリング。思った通りIndigoとの組み合わせは文句無しです。
今回ご紹介させていただいたOff Whiteに限らず、本製品はOX'ed Silverのアイテム全般と相性が非常に良いので今季何等かのアイテムを購入された方は是非チェックしてみてください。
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私自身も昨季までにKhakiとCharcoal Greyの2色を購入し一年を通しかなりの頻度で着用してきましたが、着用していてこれほど満足感の高いパンツと出会うことは早々ないのではないでしょうか?
穿けば穿くほどにエイジングが進む素晴らしいパンツ。今こそ白パンの季節です。
皆様のご来店とお問い合わせをお待ちしております。
遠藤