オーストラリアで生まれ、化学者でありながらも優れた登山家であった"ジョージ・フィンチ"。
Nigel Cabournが長きに渡り注目してきた英国人登山家"ジョージ・マロリー"は『フィンチと組まない限り登山隊に関わることをない』と拒むほどであり、登山における酸素吸引の先駆者的役割を果たしていました。
エベレスト登頂を果たしたとされる第三次遠征(1924年)以前に行われた第二次遠征(1922年)。
マロリーらは酸素ボンベなどは信頼性が低いと考え、それらを用いずに薄い空気に苦しみながら最高到達高度の記録を打ちたてました。
しかし、その記録は直ぐに塗り替えられました。
フィンチらは酸素ボンベを用いた合理的な登山を行い、驚異的なスピードでマロリーらの記録を超えたのです。
後にこの二人が手を組み、1924年のエベレスト登頂(したとされる)に繋がったのです。
このように、マロリーに多大な影響を与えたジョージ・フィンチ。
LIMITED EDITION 5では、そんなフィンチが着用していたアウターウェアを現代に蘇らせました。
LE5 フィンチパーカ / LE5 FINCH PARKA
Item No. 80491400000
Colour : Dark Orange / Navy / Green
Size : 46 / 48 / 50 / 52 / 54
大ぶりなシープスキンの襟が目を惹くFINCH PARKA。
本製品はNigel Cabournのアイコニックダウンである"EVEREST PARKA"を手掛ける、マンチェスターの老舗ダウン工場によって1点1点ハンドメイドで生産されています。
フィンチは、ほぼすべての資料でこの象徴的なアウターウェアを着用していたようです。
それほど、彼はこのアウターウェアを気に入っていたんですね。
先月に発売された、Nigel Cabourn氏のバイオグラフィーブック『VINTAGE NIGEL CABOURN』のP.136に掲載されているSwedish Army Fur Coat1913。
年代的にも、フィンチはこのガーメントを着用していたことが予測されます。
資料と比較すると、若干の個体差はありますが間違いないでしょう。
Nigel Cabourn氏はこのようなニッチなヴィンテージも所有しているんですね。
流石、世界も認めるヴィンテージコレクターです。
本製品はこれをただ復刻するのではなく、Nigel Cabournらしくモディファイさせました。
最も特徴的なデザインである、首元全体を覆うシープスキン。
襟を立たせることで顔を覆い、体温を逃がさない仕様となっております。
Nigel Cabournの英国製のシープスキンは、最高峰と言っても過言ではありません。
布団に包まれたような心地良さと、確かな保温性を感じていただけます。
フロントはボタンのみで開閉を行う仕様となっております。
参考にしたヴィンテージはシープスキンレザーであったため、当時の技術力ではジップを配すことが極めて困難であったのでしょう。
ジップの仕様に比べ風は侵入してしまいますが、このレベルのダウンであればむしろ通気性が増し快適かと。
開閉もスムーズに行えるので有難いですね。
そして大容量のハンドポケットも忘れてはいけません。
このフラップの形状はスウェーデン軍で多用されているため、見覚えのある方は多いのではないでしょうか。
このキャッチーなデザインは"王冠を逆さにした"という諸説があります。
詳しい方は真相を是非教えてください笑
両身頃の内側には、ジップポケットを配しています。
これはヴィンテージにはない仕様ですが、現代のアウトドアウェアで見られるポケットですね。
急な豪雨に見舞われた際にスマートフォンや耐水性のない物は、このポケットに入れれば安心です。
そしてボディには耐久性と撥水性に優れたVENTILE®。
ダウンは最高級のグースダウンを採用しております。
本製品はダウンパックを使用していないため、ダウンの暖かさが伝わる速度が速く、ダウンの形状が身体の形に馴染んでいく仕様となっております。
また、化学繊維特有の"わざとらしい暖かさ"は一切感じません。
天然繊維のみで構成された自然な温もりは、"一生物のダウン"として申し分ない心地良さですよ。
【 Green 】
身長 : 187cm / 着用サイズ : 52
【 Dark Orange 】
身長 : 187cm / 着用サイズ : 52
【 Navy 】