《米国軍×米国軍》40'S TANKERS JACKET - ARMY MELTON

航空機の発達により、それまで中心であった地上や海上での戦いが一転し、空が主戦場となった1940年代の世界大戦。

これによりフライトジャケットという概念がより明確になっていく、いわばミリタリージャケットの変革期とも言える時代。

Nigel Cabournでは、そんな時代に生まれた2つのミリタリージャケットを融合し、現代に蘇らせました。

40'S タンカースジャケット - アーミーメルトン / 40'S TANKERS JACKET - ARMY MELTON
Item No. 80490030004
Colour : Green
Size : 48 / 50 / 52 / 54

本製品は米国軍の優れたプロダクトである、TANKER JACKETA-2 FLIGHT JACKETのデザインを折衷させたミリタリージャケットになります。

英国をルーツとするNigel Cabournが、これほどまでに米国軍要素の強い製品を手掛けることはそう多くないでしょう。

まずは、各々のプロダクトについて説明させていただきます。

TANKER JACKET / 米国陸軍 ( U.S. ARMY )
正式名称 : JACKET,CONBAT,WINTER,AROMRED FORCE

1940年代に製造されていた、機甲部隊の冬用戦闘服として開発されたTANKER JACKET、通称 TANKERS(タンカース)。

米国陸軍(U.S.ARMY)で採用されましたが、物資不足であることと、第二次世界大戦までは空軍が独立していなかったことからフライトジャケットととしても使用されていました。

戦車に乗る兵士が動きやすいようにと開発されてたプロダクトですが、予想以上に機能的であったため兵士達からの人気も高く、将校に対しても優先的に支給をされていました。

TANKER JACKETには前期モデルと後期モデルが存在します。
前期モデルは製造年数が1年間と、極めて希少なパッチポケットタイプ。後期モデルは本製品と同じくスラッシュポケットタイプとなります。

A-2 FLIGHT JACKET / 米国陸軍航空軍 ( USAAF )
正式名称 : JACKET,FLYING,SUMMER,TYPE A-2

 A-2 FLIGHT JACKETは、米国陸軍航空軍団 (USAAF) の夏期用フライトジャケットとして1931年に採用され、第二次世界大戦中の1943年まで生産されていました。

これまでボタン式であったフライトジャケットですが、A-2では初のファスナー式を採用。
これにより機能性は飛躍的に向上し、後にフライトジャケットのスタンダードとなりました。

飛行服であるA-2は、USAAFに所属する全員が着用を許されたわけではありません。
キャプテン以上(機長や操縦士など)の資格を有するパイロットのみに支給されていました。

勿論、支給品であるため終戦後は軍に返却しなければならないのですが、紛失扱いにして持って帰ってしまうパイロットが続出したほど人気であったそうです。共に戦い抜いた戦友であり、宝物であったのでしょう。

そんな2つのプロダクトに共通している点が
『同じ時代に戦い、空を飛んでいたミリタリージャケット』であること。

戦車も戦闘機もコックピットは狭く、その中でいかに可動域を確保できるか、ポケットの実用性を高められるかが重要でありました。

本製品は、そんな時代背景を汲み取りデザインを反映させています。

TANKER JACKETを象徴するニットリブの立ち襟を見事に再現。

梳毛ウール(細かい糸)を採用しキックバックを高め、シームレスで仕上げています。
これは、当時の縫製技術よりも優れたクオリティであるということです。

また、袖リブに関しては襟と裾とは異なり"赤みを帯びたウールリブ"を採用。
これはA-2に多用されていたカラーリングになります。本製品もそれに習い、袖リブのみ仕様を変更しました。
これを違和感なくやってのけてしまうのが、Nigel Cabournというブランドの凄さです。

ボディは前途した通り、TANKER JACKETの後期モデルを採用。
ハイポジションに配されたスラッシュポケットと、アクションプリーツを配した後ろ見頃が特徴的なデザインとなっております。

ポケットに関しては、腰周りに装備品を装着するためにハイポジションに設定されたそうです。
本製品の場合は、利便性を考慮してヴィンテージに比べ、やや低い位置に配置。
これは地味に嬉しいポイントですね。

肩から裾まで伸びるアクションプリーツは、腕の運動を抑制しない機能性を付与させています。現代においても、車やバイク等に乗る際に役立つディテールではないでしょうか。

そして本製品最大の魅力は、やはり生地のコンビネーション
これでしょう。

ボディはNigel Cabournオリジナルのウールメルトンを使用。
これは40年代のジープコートや、A-2の前身となるモデルのA-1に採用されていたウールメルトンに焦点を当てたNigel Cabournオリジナルファブリック。

元々、TANKER JACKETは表地がコットン、裏地がウールであったため本製品の場合はこれを逆転させています。
これは若者言葉で言うと"ヤバい"ってやつですね。

綿(わた)の状態で焦茶やカーキ、グリーンなどのカラーをブレンドし生地を形成。非常に味わい深い表情に仕上げました。
この表情はご覧いただければ只者ではないことが分かるはずです。

袖はA-2と同様にホースハイドレザーを採用しています。
しっとりした革質、光沢、そして適度な色むら。この適度な色むらがいい味を出していますね。

形状記憶なる機能が付与されていますので、持ち主の体格、癖に合わせて馴染んでくれます。
このレザーを運動量の多い袖に採用するあたりが、非常に理に叶っています。

裏地はフライトジャケットでしばしば見られる、レンガ調のコットンライニングをチョイス。

ヴィンテージのTANKERS JACKETの裏地はウールメルトン、A-2の裏地ははシルクなどがポピュラーでしたが、大戦中には原料不足からコットンライニングが採用されていました。
我々のようなブランドは勿論、後者に敬意とロマンを感じますよね。

ヴィンテージに習い、デザインをトレースすることは簡単です。
しかし、本製品のように異なるガーメントを折衷し、互いの長所を殺さずヴィンテージに近いファブリックで製品に起こすのは、確かな経験と知識がなければ非常に困難な道です。

本製品に関しては、それらのパズルが見事にハマったと言えるでしょう。

身長 : 187cm / 着用サイズ : 54

私であれば54サイズがベスト。
身幅と袖幅はたっぷりと確保されているため、スウェットやニットの厚手のインナーも◎。

背中のアクションプリーツのおかげで、腕回りの動かした際の"ツッパリ感"は見事に皆無。
これは本当に感動するので、実際に着用して体感していただきたいですね。

これほどまでに着心地に優れ、ラギッドな表情のミリタリージャケットには中々巡り合えないかと。
Nigel Cabourn本気のミリタリージャケットを是非。

 

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