日本中を騒がせた台風も過ぎ去り、暑さこそ残るものの、秋の気配が感じられる9月上旬。
少しくらい暑くても短パン、サンダルは封印してAWに意識を向けていきたいもの。絶好のタイミングで入荷したLYBROの中に、今季個人的No.1と思えるシャツがあります。
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チュニックシャツ - エンドオンエンド / TUNIC SHIRT - END ON ENDO
Item No. 80491310040
Colour : Light Blue / Off White
Size : 46 / 48 / 50 / 52 / 54 / 56
目立つ存在ではないものの、LYBROのシャツはいつも良く好評をいただいています。今回のこちらも最高の仕上がり。
展示会で初めて見た時はかなり痺れました。
ディテール、スタイリングと紹介していきます。
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本製品の最大の特徴であるこの襟。
一見すると分かりづらいですが実は取り外しが出来ます。
襟の取り外しができるシャツが初めて誕生したのは19世紀半ばのアメリカ。シャツの襟というパーツは大変汚れややすく、洗濯技術、洗濯用洗剤が発達していなかった時代は汚れを落とすにとても苦労していたこともあり、このシャツの存在は世界中へ広がっていきました。
イギリスでは1940年代から1960年代頃にかけてこのディテールを持つものが多く、その頃のワークウェアが本製品の基となっています。
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取り外し方は非常に簡単で、トップボタンと左襟、後襟の3点で固定されています。左襟のボタンで固定されていることで、前開けで着用した際も襟がブラつくこともありません。
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特徴的なディテールの一つが各ポケットです。
マチを持つフラップ付きのダブルポケットは、まさにワークウェアやミリタリーウェアのものを踏襲していることがわかります。
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そして左見頃の脇下には小さなツールポケットが。この形状のポケットを私は見たことがないのですが、一体どのようなヴィンテージウェアのディテールなのだろうかと想像が膨らみます。
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商品名の”END ON END”、すなわち”刷毛目”です。
タテ糸に白糸、ヨコ糸に色糸を打ち込んだサラッとした肌触りが特徴の生地になります。ポリエステルを混ぜ込むことで、より清涼感を演出することが出来るのですが、本製品は織りの技術と素材の良さからコットン100%で製織しています。
私が特にお勧めしたいLight Blue。
刷毛目のLight Blueは英国空軍、ROYAL AIR FORCEが40年代から60年代にかけて運用していたシャツにも使用されていました。
商品説明には記載されていませんでしたが、おそらくNigelはそのあたりも狙ってこの生地を採用したのでしょう。
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襟を取り外した際のその佇まいは、60年代頃のダブルポケット仕様のROYAL AIR FORCEのヴィンテージシャツを彷彿とさせます。
この表情に惚れました。
Nigel Cabournというデザイナーは歴史やヴィンテージに敬意を払いながらも、独自のバランスでデザインすることが本当に上手ですよね。
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186cm / 着用サイズ : 54
Light Blue贔屓しておりましたが、Off Whiteもこうして見るとすごく良いです。
DUNGAREEと合わせるとなんだか懐かしいスタイルですよね。
個人的な見解としては襟はおまけ程度に考えて、襟なしスタイルを楽しみたいシャツかと思っています。レイヤードにも最適なので、ベストのインナーやなんかにも抜群の相性です。
こうしている間にも新作アイテムが続々と入荷しております。ピッチを上げてブログで紹介していきますので、皆様引き続きご覧下さい。
皆様のご来店とお問い合わせをお待ちしております。
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最近もっぱらハマっているポストロックバンドの"THIS WILL DESTOROY YOU"。特にリピートしまくりの一曲。
是非、聴いてみてください。
遠藤