ミリタリーウェア(軍事関係服の総称)と言えば、グリーンカラーのサテンやヘリンボーン、リップストップのアイテムを想像される方がほとんどかと思います。
この認識は、映画や学生時代の教科書から得た知識が自然と根付いているからでしょう。
しかし、ミリタリーウェアは国や時代、軍の区分によって様々な個体が存在します。
本記事で紹介させていただく製品は、そんなミリタリーウェアの中でも希少個体に該当するトラウザースをベースに製作。
ミリタリーらしさは前途したグリーンカラーのアイテムらには劣りますが、米国ミリタリーウェアの発展に大きく貢献した、米国陸軍のデニムトラウザースになります。
30'S U.S.アーミーデニム / 30'S U.S. ARMY DENIM
Item No. 80490050003
Colour : Indigo / Green
Size : 30 / 32 / 34 / 36
1930年代に米国陸軍で運用されていた『 M-35 DENIM TROUSERS 』をベースにした本製品。
米国軍のデニムと言えば、U.S.NAVY(米国海軍)の個体を連想される方がほとんどかと思います。
しかし、それらのほとんどは40年代以降に製造されており、M-35から派生したものになります。
また、M-35のデザインは米国の各軍を支えたミリタリーパンツあるU.S. ARMY UTILITY TROUSERS OG-107( 通常 : ベイカーパンツ )の原型でもあります。
つまりは、M-35の誕生が米国ミリタリーウェアの発展に大きく貢献したのです。
しかし、これほどの功績を残していながらも現代では認知度が低いのが事実。
それもそのはず、そもそもの個体数が少なく市場でも滅多に見かけることのできないスーパーヴィンテージのため、実物を見つけることすら困難であるからです。所有者は変態と言っても過言ではないでしょう、勿論これは褒め言葉として受け取ってくださいね笑。
知れば知るほど、物欲を掻き立てるストーリーを持っている M-35 DENIM TROUSERS。
Nigel Cabournでは、そんな米国陸軍のデニムを"ほぼ復刻"させました。
若干の差はあれど、基本的なデザインはトレースしています。
フロントには特徴的なパッチポケット2つとウォッチポケットを採用。
このパッチポケットが変形し、ヘリンボーンファブリックのU.S. ARMY UTILITY TROUSERS OG-107(ベイカーパンツ)に反映されました。
本製品に関しては、オリジナルでは付属されていなかったサスペンダーボタンを配しておりますが、違和感なく溶け込んでいますね。
むしろ、かなり相性が良いかと。
バックにも2ポケットを配し、オリジナルと同様に計5つのポケットが存在します。
腰にはワークパンツの代表的なディテールである、シンチバック(調節ベルト)を配しております。
オリジナル同様、ツメはメタルパーツとなっているため固定力に優れています。
ファブリックはNigel Cabournの定番であるRAILMAN DENIM PANTと同様に、12.5OZの『 生機(きばた)デニム 』を採用しております。
世に流通しているほとんどのデニムが、織り上げ後に品質を均一に保つためにサンフォライズ加工(防縮加工)やスキュー加工(ねじれを防止する加工)といった整理加工を施します。対して、生機デニムとはこの整理加工を行わず、織り上がったそのままの状態のことを指します。
勿論、整理加工を施したデニムの方が扱いやすさに長けていますが、ヴィンテージで高い評価を得ているデニムは全て生機デニムに該当します。これは、当時に整理加工という技術が存在していなかったからですね。
本製品はそういった時代背景を汲み取っているのでしょう。裾にチェーンステッチを施していないのも同様の理由になります。
本ファブリックは、生機デニム特有の荒々しい凹凸感、ヴィンテージデニムさながらの色落ちを楽しんでいただけます。
オリジナルでこの状態のモノがあったら一体いくらになるのか...。
想像しただけでもゾっとしますね笑
※.整理加工を施していないため、洗いによる縮みが発生しますので予めご了承ください。
身長 : 187cm / 着用サイズ : 36
昨季に展開された30s DECK PANT - 12.5oz DENIMと同様のデザインではありますが、シルエットは全くの別物。
オリジナルに習いストレートなシルエットに変更し、よりオリジナルに近い仕上がりとなりました。
また、
U.S.NAVY(米国海軍)らしさの感じられるスタイリングですが、元ネタは全てU.S.ARMY(米国陸軍)という、分かる人にしか伝わらない天邪鬼さが個人的には好みな合わせです笑
と、ここまでオリジナルと同カラーであるIndigoのみにフォーカスしておりましたが、こちらのGreenも勿論良いです。
所謂、"グリーンデニム"になりますね。
グリーンデニムは、英国軍で主に40年代～50年代頃に採用されていた特殊なグリーンカラーのデニム生地のことを指します。
このジャンルがお好きな方であれば、勿論ご存じですよね。
そんな英国軍由来のグリーンデニム生地を用いて、米国軍の型に落とし込む。
当時では存在することが許されなかった異色の組み合わせになります。
今回は英語軍繋がりでJERKIN VEST - HEMP CANVASを合わせました。
柔らかさの感じれる淡いグリーンは、米国軍のグリーンとはまた違った立ち位置を確立しています。また、耳の色がイエローというのもチャーミングですよね。
オリジナルと差別化を図るのであれば、こちらのGreenを推奨いたします。
これだけ語れるのは、Nigel Cabournというブランドが1つの物作りに対して、常に真摯に向き合っているからです。
オリジナルに引けを取らない30'S U.S. ARMY DENIMに是非ご注目ください。
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最後に。
今週から満を持してAW24 COLLECTIONが立ち上がりました。
今回、紹介いたしました30'S U.S. ARMY DENIMを含め、下記製品が直営各店に入荷しております。
オープンカラーシャツ - ロクタパターン / OPEN COLLAR SHIRT - ROKUTA PATTERN
Item No. 80490010011
Colour : Khaki
Size : 46 / 48 / 50 / 52 / 54
トミーズパンツ / TOMMY’S PANT
Item No. 80490050015
Colour : Dark Green / Khaki
Size : 30 / 32 / 34 / 36
製品の詳細につきましては、随時各店舗のブログにて紹介をさせていただきます。
また、上記の他にも定番品がいくつか再入荷されていますので、是非お近くの店舗もしくはONLINE STOREにてご覧くださいませ。
皆様のご来店とお問い合わせをお待ちしております。
今
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