大変お待たせいたしました。
生産都合により、納期に遅れが生じていたCOBBLER PANT HEMP STRIPE(80480450910)がようやく直営各店に入荷されました。
これで心置きなく、COBBLER - HEMP STRIPEをご紹介できます。
コブラージャケット - ヘンプストライプ / COBBLER JACKET - HEMP STRIPE
Item No. 80480480910
Colour : Charcoal Grey
Size : 46 / 48 / 50 / 52 / 54
コブラーベスト - ヘンプストライプ / COBBLER VEST - HEMP STRIPE
Item No. 80480470910
Colour : Charcoal Grey
Size : 46 / 48 / 50 / 52 / 54
コブラーパンツ - ヘンプストライプ / COBBLER PANT - HEMP STRIPE
Item No. 80480450910
Colour : Charcoal Grey
Size : 30 / 32 / 34 / 36 / 38
私が展示会の際に一目惚れしたHEMP STRIPE。
このオールドクラシックな雰囲気とクールな表情は、男性であれば皆が好きなはず。
OX'ed Silverを手掛けるZUKI氏に本製品についてお話を伺ったところ、かなりの熱量でご説明してくださりました。
まだまだ話したりなそうでしたが...笑
本製品を説明する上で欠かせないのが、こちらの FARMER - HERRINGBONE STRIPEのCharcoal Grey。
【 左 : HERRINGBONE STRIPE / 右 : HEMP STRIPE 】
何故かというと、HEMP STRIPEと HERRINGBONE STRIPEのCharcoal Greyはどちらも同じヘンプ100%の原料を使用しており、ZUKI氏は『同じヘンプでも生産工程を変えれば、全くの別物になる面白さを感じてもらいたい』という思いを込めて、この2型を展開しているからです。
この遊び心、"粋"ってやつですね。
HERRINGBONE STRIPEは第一次産業の野良着(農作業をする際に着用する汚れてもよい服)の粗野感を再現するために、デニムを得意とする工場で縫製を行っています。
糸はデニムと同様に枷染めを施し、旧式力織機と呼ばれる古い織機を用いて糸を常にリラックスさせております。
糊をほぼ完全に落としていることもあり、ふんわりとした柔らかさとヘンプの荒々しさの2つが感じられるノスタルジックな仕上がりとなっております。
対して、HEMP STRIPEは全く別の生産工程を踏んでいます。
HEMP STRIPEはスーツを得意とする工場に生産を依頼。
粗野感を求めたHERRINGBONE STRIPEとは異なり、洗練された表情に仕上がっております。
また、依頼した工場は"毎工程ごとに検品と修正を行っているため、スーツを手掛ける工場の中でも高いクオリティを維持しております"
ZUKI氏曰く、繊維自体が堅くスーツに向いていないヘンプをこの表情でフィニッシュできることが異例とのこと。
Nigel Cabournでは毎シーズンと言って良いほどヘンプを使用した製品を展開していますが、このクオリティと系統は初なのではないでしょうか。
この洗練された表情を可能にした理由は3つあります。
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まずは糸へのアプローチ。
HEMP STRIPEでは『チーズ染色』と呼ばれる染色方法を採用しています。
チーズ染色とはその名の通り、チーズのように台形に巻いた糸を内側と外側から交互に染液をポンプで循環させ均一に染色させる方法になります。
ユニークな名前の染色方法ですが、このおかげでムラのないベースが仕上がりました。
2つめは織機。
1884年に誕生した『レピア織機』を使用しています。
この織機は 両側から剣のような形の"レピア"と呼ばれる部品を挿入し、糸や織り幅を自由に決めることができ、かつ高速で織り上げることが可能な織機となっております。そのため、生地によって細かいアプローチ調整を行えるため、ヘンプのような扱いにくい糸でもここまで綺麗に仕上げることが出来ました。
画像では分かりにくいですが、所々に垣間見える緑の色糸も良いアクセントになっています。
最後はNigel Cabourn独自のレシピで仕上げている『整理加工』。
この整理加工とは、糸の色材を落ち着かせることと縮率を安定させるために行う工程になります。
HEMP STRIPEでは水温を通常よりも低く設定し軽く揉みこみ、敢えて糊を残した状態で仕上げています。また、細かい不純物も丁寧に取り除いているためHERRINGBONE STRIPEと比べて綺麗な表情でのフィニッシュに成功しました。
この3つの工程のおかげで、ここまで洗練された仕上がりになったわけです。
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と、ここまで長く説明してしまいましたが結局は"一目で分かるかっこよさ"に私は惹かれましたね。
見ただけで分かる只者ではない感が堪らないです。
今回は、私がするであろうスタイリングを5つご紹介させていただきます。
【 Styling1 】
私は下記のサイズで3ピースを購入しました。
- 購入サイズ -
JACKET : 52 / VEST : 52 / PANT : 38
ビジネススーツであれば、身体のラインに沿ったサイズが良しとされていますが、本製品の場合はワークスーツであるため少しルーズなシルエットになるのが◎。
私の場合はこのサイズがベストでした。
当時は、作業や乗馬をする際に裾が邪魔にならないようにジャケットのボタンを閉じずに着用をするのが基本であったそうです。閉じるとしても第一ボタンのみが良さそうですね。
ジャケットのデザインは1930年代〜40年に見られた、イングリッシュドレープ(ブリティッシュドレープ)と呼ばれるシルエットを採用しております。
イングリッシュドレープは、米国人のように筋肉質な身体つきではなかった英国人が、逆三角形のたくましさを演出するために生み出されたシルエットになります。現行では中々味わえませんよ、これ。
可動域を広べるサイドベンツや深めのブイゾーンもCOBBLERならではのディテールですね。
【 Styling2 】
ジャケットなしでもこの雰囲気。
個人的にはNEW MEDICAL SHIRTとの相性が抜群かと。
サイズは1つ下げるか最後まで悩みましたが、着丈を優先して52しました。
ベストの特徴としては、当時の流行りに乗った襟無しのデザインと3つポケットのクラシカルな作り。最近のNigel Cabournでは、この手のベストを見かけなくなりましたね。
従来スーツと言えばスリーピーススーツが基本でしたが、時代の流れから簡略化されジャケットとスラックスのツーピーススーツへと変化してきました。
しかし、個人的には"ジャケットの脱いだ時の見栄えは圧倒的にベストありのスリーピース"かと。
そして納期の遅れていたパンツ。
正直、この3アイテムの中で僕が1番テンション上がりました。
ヘンプであるのにも関わらず、ウールに負けない雰囲気を醸し出せるとは、、、。
是非実物を見ていただきたいです。
デザインとしては、ワークパンツの代表的なディテールであるバックシンチや、懐中時計や煙草の収納を想定されたフロントのパッチポケットを配したオールドデザイン。
シルエットに関しても、ジャケットに負けない太さがありつつも、上品さを損なわない絶妙な塩梅の太さとなっております。この匙加減がとにかく上手い。
私は裾の処理をヘム幅8cmのシングルで仕上げました。
ヘム幅を8cmにした理由としては、4cmで折り返すとダブルのようにも穿けるから。
ぜひ参考にされてみてください。
【 Styling3 】
こちらはキャップとカットソーを合わせたカジュアルな着こなし。
普段使いであればこの感じが最高でしょう。
今回は白いカットソーを合わせましたが、ヴィンテージTシャツ等で外しても良さそうですね。私も古着屋で探してきます。
【 Styling4 】
MALLORY JACKETのように軍パンと合わせても◎。
ジャケット自体に迫力があるので、太いパンツやデザイン性のあるパンツにもハマります。
【 Styling5 】
こちらは春夏らしく白パンを合わせました。
ジャケット、白パン、サンダル。
この3点が揃うと、ぐっと大人らしさが増しますよね、首元のバンダナもポイントです。
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今回は5つほどスタイリングを組みましたが、まだ頭の中には他のレパートリーも浮かんでおります。
それほど、汎用性が高いのがHEMP STRIPE。
私は7月に友人の結婚式を控えておりますが、勿論このスーツで参加します。
これほど着用シーンが幅広く、雰囲気のあるスーツ。ヤバいでしょ。
- HEMP STRIPE -
私も購入させていただきましたHEMP STRIPE。
今季1番の熱量でブログを描かせていただきました。
本製品は、『かっこいい』『使いやすい』『間違いない』の三拍子が揃ったワークスーツになります。
アパレルに限らず、物価が高騰し続ける世の中。
この手のアイテムもあと4.5年すればかなり良い価格になっていることが予想されます。生涯のパートナーとして、今のうちに購入しておくことをお勧めします。
各店舗、お電話及びLINEでのお取り置き、代引きによる通信販売も承っておりますので、気になる方は是非お近くの店舗までお問い合わせくださいませ。
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今
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