40'S U.S. ネイビーピーコート / 40'S U.S. NAVY P-COAT発売

冬の防寒着の定番と言えばPコートやダッフルコート。ナイジェルケーボンでも縁のあるガーメントであります。そしてナイジェルケーボンでも数年前まで定番としてPコートを扱っておりました。しかしながらここ数年姿を消しました。それは今日のアップデートの為。そして万を持してここに誕生しました。

ナイジェルケーボンのPコートと言えばこの生地。こういったPコートやダッフルコートには通常メルトンと言われる生地を使われるのが一般的。所謂ウールに"縮絨加工"を施した生地がメルトン。ですがナイジェルケーボンはメルトンの特性も網羅しながらもオリジナルの素材を使用。それがこの生地です。限界まで糸を打ち込み、その密度によって縮絨加工をする事なく縮絨加工をも超える生地を生み出しました。更にメルトン特有のフワッとした毛羽感もなく綺麗に、男らしく着用する事も実現した逸品です。

全体的なデザインはコーストガード(沿岸警備隊)が着用していたと言われるPコートからインスピレーションを得ています。特徴的なのは袖、ポケットに配置されたレザーパーツ。これはいずれも耐久性を上げるための補強。袖の擦り切れや、ポケットの縁の破損を防ぎます。もちろんデザインとしても大きな役割を担っています。以前のモデルは袖にベルトが付いていましたが、今回はそれを排除し、もっとすっきりした表情へと変貌を遂げました。

そしてPコートと言えばアンカーボタン。オリジナルで鋳造したメタルボタンを採用。そしてもちろん10ボタン。Pコートと言えば10ボタンが玄人好み。ビンテージを見ても古いものは10ボタンでプラス13スターが配置されています。40年代くらいまではこのディテールでしたが50年代以降は8ボタンに変化し、13スターも無くなりアンカーのみのボタンへ変更されていきます。

Pコートは海上で激務をこなす屈強な男たちには必須なガーメント。同時に様々な面から身体を守る役割も担っています。海上はとても風も強く、常に風向きが変わります。冷たい風は体温を奪い、更には命さえも奪いかねません。その為Pコートは左右にボタンをかけることができ左から風が吹いたら左を上に、右から風が吹いたら右を上にボタンをかけ、コートの中に風が入り込まないよう設計されています。本製品も同様です。そして袖にはリブがあり、袖口からの風の侵入も阻みます。首元のチンストラップも同様の効果を発揮します。

シルエットは以前の物と比べてもゆったりめ。パターンも一新した為、新しい表情にアップデートしました。買い替えの方、迷っていた方には是非一度試して頂きたい珠玉の逸品です。

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