Merz b.Schwanen / メルツ ベー.シュヴァーネン
ドイツ南西部のシュバビアン地方では、大多数の人々が何世紀にも渡って農業を営んできた。しかし、1850年頃に土地がやせてきたことで、農家やその家族たちの生活が苦しくなってきたため、政府が手編み機を貧しい農家に提供し、彼らが編み物で生計を立てられるようにした。丸編機は1798年に開発され、1836年にシュバビアンに持ち込まれた。そして当時一般的であったリネンのアンダーウェアよりも着心地の良いコットン商品を生産するようになっていった。それ以来、ドイツの中でも特にこの地域では衣服の生産が伝統的な産業となったのである。
衣料製造業の”メルツ・ベー・シュヴァーネン”をバルタサール・メルツ氏が1911年にこの地で設立し、2007年に会社を閉鎖するまで100年近くの間、数世代にわたり一族によって代々引き継いできた。そして創設者であるメルツ氏の子孫が、2010年に同ブランドの現デザイナーであるピーター・プロトニッキに一族の伝統と歴史を引き継ぎ、合わせてブランドネームも引き継ぐことになったため、事業創設から100周年にあたる2011年に、新生メルツ・ベー・シュヴァーネンが再生されることになったのである。
ピーター・プロトニッキはオーセンティックな商品やヴィンテージ服を愛しており、命の短いトレンドに流されることはない。彼は、ドイツのこの地に受け継がれてきた伝統的な編み物の生産方法や技術を受け継ぐことにその情熱を注ぎ、1920-60年代の古い丸編み機を使用して生産するTシャツやヘンリーネックシャツのコレクションとしてこのブランドを再生させたのである。彼の生み出すコレクションのほとんどのアイテムは、20世紀初頭のオーセンティックなワークウェアや1960年代頃までのミリタリーウェアからインスパイアされていて、フィットや素材、ディテールに自身のアイデアを盛り込んで生産している。メルツ・ベー・シュヴァーネンの最も大きな特徴は、丸編機が可能にしたサイドシーム無しの作りと、同じく古い丸編機を使用していることによるふっくらしてソフト、そして不均一で味のある編み地である。
コレクションのほとんどの製品にはナチュラル素材を使用、特にオーガニックコットンを多用しており、そこに実直な職人技と地道な努力を加えることによって生まれている。生地と縫製だけでなく、ボタン、下げ札、パッケージの全てがドイツ製であり、ブランドネームまでも昔のディテールを復刻するために希少な古いハンドパンチを使用して生産されていて、ドイツ製ということが高品質で伝統的な商品であることを意味し、このブランドを語る上で重要な要素となっている。
Merz b.Schwanen × Nigel Cabourn HENLEY NECK SHIRT
Item No. 80481220000
Colour : Ivory / Green / Dark Navy
Size : 5 / 6 / 7 / 8
Merz b.Schwanen × Nigel Cabourn TANK TOP
Item No. 80481221010
Colour : Ivory / Green / Dark Navy
Size : 5 / 6 / 7 / 8
- Nigel Cabourn × Merz b.Schwanen -
発売日 : 2024年3月16日(土)
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