MODERN WORKERS / NIGEL CABOURN THE ARMY GYM OKAYAMA STORE

「ナイジェル・ケーボン」が考えるモダンワーカーとは、“ワーク”と“ライフ”、その両方にスタイルを持っている人のこと。この連載では、国内のローカルエリアに焦点を当て、各地で活躍するモダンワーカーの日常に迫る。

今回の舞台は岡山県。2017年にオープンした「Nigel Cabourn THE ARMY GYM OKAYAMA STORE(ナイジェル・ケーボン・アーミージム岡山店/以下、岡山店)」のサブマネージャー、奥村 裕幸を訪ねた。

 

自分が愛用してはじめて、その服の魅力を伝えられる

〈ナイジェル・ケーボン〉のアイテムは、あたりが付いたり色落ちしたり、着るたびに生地の表情が変わっていく。細かいディテールやサイズ感にもこだわっていて、特徴を語り出すとキリがない。そうした豊富な語りどころを、漏れなく説明できるように、奥村には実践していることがある。

「入社してから、〈ナイジェル・ケーボン〉の服ばかりを買っていて、着込んだ時の風合いを自分で確認しています。買えなかったアイテムは、必ず試着をして、サイズ感や着心地をお客様に説明できるようにしています。着てみて気付くことってたくさんあると思うんですよ。で、その発見をお客様にお伝えするのが、また楽しい。とにかく接客が好きなんですよね」

 

アイテムに詰め込まれたこだわりに心を奪われた

奥村はアパレル業界というよりも販売員に憧れて、この道を選んだ。工場勤務から転職して6年目、ファッションについてのイロハは、〈ナイジェル・ケーボン〉で培ってきた。

「年々ブランドに対する愛は大きくなっています。ウチだからこそできるヴィンテージに忠実なデザインや縫製、染色に、男心をくすぐられます。他にはないってところがいいんですよね」

奥村が〈ナイジェル・ケーボン〉にのめり込んだきっかけは、ディレクター、ナイジェル・ケーボンとの出会い。同氏が岡山店に視察へ行った際、たまたま2人は同じデニムのオーバーオールを着ていた。

「当時、私は入社して3ヶ月の新入社員でした。ナイジェルはオーバーオール姿の私をみて、私をスタッフだとは知らずに、一緒に写真を撮ろうと誘ってくれたんです。その時、オーバーオールについて熱心に説明をしてくれたのが印象に残っています。彼の服に対する愛情が伝わってきて、それまで以上に〈ナイジェル・ケーボン〉を好きになったんです」

 

クローズ中に現れるシャッターアートがイチオシ

〈ナイジェル・ケーボン〉の各店は、ヴィンテージの什器を使ったイナたい内装だが、岡山店にはクリーンな雰囲気が漂う。2階建ての店内は、レディースとメンズでフロアが分かれており、ラインナップもクラシックなアイテムが多い。〈ナイジェル・ケーボン〉のエキスパートはもちろん、ビギナーや女性も立ち寄りやすい。2017年のオープン以来、ミリタリー、ワークのほか、トラッド好きのお客様に支えられている。

 

「岡山店ならではの見どころは、お店がクローズする時に下ろすシャッターです。ナイジェルのイラストが大きく描かれていて、私がお店の中で一番好きなところでもあります」

 

お客様の好みを尊重しつつ、正直な意見も伝える

奥村のモットーは、お客様に対して誠実でいること。売り上げを伸ばす接客ではなく、お客様に満足してもらう接客。後悔のない買い物になるように、自分の意見を正直に伝えることを約束事にして、お客様との信頼関係を育んできた。

「何でもかんでも似合っているとは言いません。もし、お客様が選ばれたサイズが大きく見えたら、ワンサイズ落としたものも試着するようにお勧めします。その時、小さいサイズの方がいいと決めつけた提案をしないように、お客様の好みを尊重することもマイルールのひとつです」

 

理想のシルエットを追求しオーバーサイズにも挑戦く

奥村はシルエットに人一倍のこだわりがあり、時代や体格の変化に合わせて、同じ服をサイズ違いで買い足した。このカーゴパンツは、2年ほど前にサイズアップした。

「ダボっと感が物足りなくなってきて、ジャストサイズの32インチから34インチに変えました。そのうち、もう一つ大きいサイズも購入する予定です(笑)。私は身長があまり高くないので、ゆったりとしたシルエットのパンツを穿く時は、ロールアップして足元をすっきりさせています。裾は細めに折るのがポイントですね」

奥村は全身〈ナイジェル・ケーボン〉を身にまとい、オンオフ問わず着まわしを楽しんでいる。ワードローブの中で特に愛着があるのはオーバーオールで、一時期は毎日のように穿いていた。

「私の着こなしを見て、顧客様とそのご友人カップルが、オーバーオールを購入してくださったことがありました。後日、4人お揃いのオーバーオールスタイルで居酒屋へ行くと、周りから不思議な目で見られました。嬉しくもあり恥ずかしくもあり、その日のことは今でも忘れません(照)」

 

今よりも多くの人に岡山店の魅力を届けたい!

奥村は昨年の9月にサブマネージャーのポジションに就いたばかり。岡山店の認知度拡大を掲げて、新しいアイデアを構想中だ。

「立場が変わっても、今までやってきたことを、これからもやっていくだけで、意識はそのままです。毎日のようにコーディネートを考えてインスタやブログで日々発信したり、百貨店の催事に出店したり、岡山店を知ってもらうためにできることに力を入れていきたいです」

SHOP INFORMATION
SHOP:Nigel Cabourn THE ARMY GYM OKAYAMA STORE / ナイジェル・ケーボン・アーミージム岡山店
INSTA  : @nigelcabournjapan , @nigelcabourn_woman_japan
CONTACT:086-230-0335
ADDRESS:〒700-0822 岡山県岡山市北区表町1丁目327
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