ナイジェル・ケーボン|Nigel Cabourn

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2012 AW

MILITARY P-COAT  ミリタリーピーコート 2012AW


ナイジェル・ケーボンのAWシーズンにおける定番とも言える完成されたPコートです。ベースになったのは1950年代に英国の沿岸警備隊(COST GUARD)が運用していたビンテージウェアです。
PEA COATの名前の由来は、PEA=錨の爪、PIJ=厚手の起毛素材(オランダ語)など諸説あります。正確な由来は確定できませんが、錨という説はストレートに想像できますし、またオランダ語の方も17世紀に世界最強の海運国として名を馳せた同国の歴史から説得力があります。
日本と同様に四方を海で囲まれた英国にとって、沿岸警備隊の役割は他国からの侵攻に対し警備するだけではなく、密輸防止・追跡・逮捕、海難防止・捜索・救助など多岐に渡ります。
勢い、その任務は非常に困難なものを多く含み、装備もそうした過酷な環境に耐えられるものであることが要求されます。
風の吹き付ける方向によって、左右どちらでも合わせられる前身頃。ファスナーや金属ではなく腐食しない素材のボタン。雨風をシャットアウトするための大きな衿。保温力の高いメルトン素材。これらが、伝統的なPコートのスタイルです。
本製品は、さらにビンテージウェアのデザインディティールを正確に再現しています。袖口、衿などすり切れやすい部分には補強のため頑強なレザーをセットしています。ポケットの両端に三角形のレザーパーツが配されているのも同様に補強のためです。
両腰のフラップ付きポケットの上部に、さらに一対のポケットが装備されています。下部のそれは、装備品などを収納するための物で、フラップは内容物の脱落防止のためです。
上部のポケットは、収納ではなく、ハンドウォーマーとしての機能が優先するように考えられています。ヒトの体の中心、すなわち最も体温の高い部分に位置するように計算され配置されているのです。
また、外見からはわかりませんが、袖口にはウールのリブがセットされ体温の流出を防ぐと共に、作業の際に袖口を固定する役割を兼ね備えています。
このリブは、腕側が緩め、手首側がきつめという2種類の異なった編地によって作られています。非常に手間のかかる工程ですが、こうした構造のリブは手首に余分なテンションをかけ締め付けることなく確実にホールドする、といった優れた機能性を生み出しています。また、リブ全体も丸編みで仕上げられているため、タテに方向につなぎ目がありません。自分のまわりにある袖口などをチェックすればわかりますが、多くの製品にはこのつなぎ目が存在します。
安価で、大量に、早く生産できるのがその理由です。
ワンシーズンくらいの着用でしたら、それでも問題はないでしょう。
そんな小さな違いです。
しかし、何年・何十年という着用を前提にした場合、その小さな違いは大きな意味を持つでしょう。

<ファブリック>
一見はメルトンですが、そうではありません。
オリジナルのビンテージファブリックがそうであるように。

メルトン、とは羊毛に対し、熱や水分、薬品などを加え加工した生地です。羊毛の内側はふたつの異なる皮質細胞、コルテックスを持ちます。パラコルテックスとオルソコルテックスです。これらが一本の羊毛のなかに不均一に偏って偏在するために。縮れが生じます。ヒトの癖毛と同じ原理です。
複雑に曲がりくねった羊毛の表面は、これまたヒトと同様にキューティクルを持ちます。毛の太さとキューティクルの方向の相関関係により、いったん絡み合った毛同士はほどけません。互いに絡み合い、密度を増します。
縮絨(しゅくじゅう)加工と呼ばれる加工で、代表的な加工品がメルトンです。
縮絨加工により、どんなに甘い生地でもグッと目がつまり密度が増します。密度の上がった生地は風を通さず、保温性に優れるため防寒のためのファブリックとして多く使われます。
縮絨加工の段階で毛羽が経つため、メルトン生地の表面はふわふわとした細い毛に覆われます。柔らかい毛布を想像してもらうとわかりやすいでしょう。
一方本ファブリックの表面には、メルトンにはつきもののフワフワした毛羽が存在しません。
本ファブリックの表面は、製織組織、すなわち布帛の経糸と緯糸がはっきりと確認できます。
そして本ファブリックは、さわっただけではっきりとわかる打ち込み密度と重量を持っています。
つまり、本製品は縮絨加工に頼ることなく、ファブリックの最も根元的な製織、すなわち織りの技術だけで、縮絨加工をはるかにこえる密度に打ち込んでいるのです。
これが、世の中に多くある「メルトンのPコート」と「ナイジェル・ケーボンのPコート」の決定的な違いです。

では、何故上記のような特殊な工程を踏む必要があるのか?

それは、襟や袖にレザーパーツが使われている理由と全く同じです。
後加工として添加された縮絨加工ではなく、製織段階で高密度の生地に織り上げる事により、格段の剛性と耐久性を実現させています。

ナイジェル・ケーボンの製品は、数十年前の優れたビンテージウェアをベースにして生み出されています。
100年前の製品も珍しくありません。
ただし、そのオリジナルは現在からさらに数十年の時が経過すると、恐らくはこの世から塵と消えてしまうでしょう。

だから私たちの製品が、オリジナルがそうであったように、時の流れを耐え、長い長い命を誇り、いつか本物のビンテージウェアになれたら。
夢のような話ですが、もしそうなったら。

私たちにとって、こんなに幸せなことはありません。


1.ナイジェルのPコートの生地は、この縮絨加工に頼らずに、生地製織の段階で打ち込み本数を限界までパンパンに入れる事によって密度を上げています。
ナイジェルのPコートをよく見ると、斜めに走った組織、凹凸がよく見えます。

2.レザーパーツは、優れた原皮をベジタブルタンニンでなめしています。
そうしてなめされた革を「芯通し」と呼称される染色技術で、芯の部分まで染料を染みこませてあります。
普通は表面だけを着色するので、染めても断面は革本来の白っぽい芯が残ります。

サイズ
カラー
ネイビー・ブラック・ダークオリーブ
素材
品番
8040000000-002
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